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2013年7月の2件の記事

2013年7月23日 (火)

日本にもサソリがいる

日本にも正真正銘のサソリが生息しているって知ってます?
日本と言っても沖縄県八重山諸島なんですが…

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もう二年以上前でしょうか。そんなジャパニーズ・スコーピオンを探し求めて、東洋のガラパゴスこと西表島へ行ってきました。

探し方は簡単。適当な石や倒木、捨てられたベニヤ板なんかをひっくり返しては元に戻すの繰り返し。あとは場所選びと運。

サソリを探していると他の生き物も次々に飛び出します。
一番遭遇する機会が多いのはこちら

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サソリモドキ。
確かに前足がハサミだったり尻尾が長かったりしてサソリっぽくはあるけれど、よく見ると体のシルエットというかバランスは全然違います。

ちなみに酢酸系のものすごく臭い毒液をスプレーしてきます。目に入ると危険。

あと毒系ではこいつがヤバい。
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サキシマハブ。
これも日が傾いてから林道や登山道を歩くと高確率で遭遇します。
本島のハブより小型。

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サソリよりヤシガニの方が出会いやすかったりも。

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サソリ!?
いえ、これはマングローブ林に生息するオキナワアナジャコという甲殻類。
タワーのような巣を作ります。

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そんなこんなで2日かかってようやく見つけたのがこの国産サソリ第一号、「ヤエヤマサソリ」。
すごく小さいけどこれでも立派な大人。

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ものすごくおとなしいサソリで、素手でつまんでも全然攻撃してこない。
やっと毒針を振り回しても

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針が貧弱すぎて指の皮に刺さらない。

たぶんこの毒針はエサにしているシロアリなどの小さな虫を捕獲するためのもので、敵からの防御に使用することは想定(?)してないんでしょう。
毒も微弱。

でも万が一ってこともあるから絶対真似しちゃだめですよ。

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ヤエヤマサソリは内陸の湿った場所に多いようですが、海岸の乾いた倒木をひっくり返すともう一種のサソリが見られます。

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冒頭にも写真が出てきたマダラサソリ。
こっちはヤエヤマサソリよりちょっとだけ大型。
体型も異なり、尻尾が太い以外はよりシャープな印象。

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こちらはやや攻撃的。ですがやはり毒針は軟弱で指の腹を貫けない。
まあ手のひらの皮って分厚いですからね…。

ちなみにその後、別の機会にいろいろ試してみたところ顔面など皮膚の薄い箇所は刺せることが分かりました。

鼻の頭を刺されましたが、あまり痛くありませんでした。
痛み自体もあっという間、1分と経たずに消えてしまいました。
特に腫れもしなかったし。

でも絶対真似はしないでくださいね!虫の毒への耐性は個人差が激しいので!

2013年7月 9日 (火)

クララァーーー!!

大分へ野生化したグッピーを探しに行ってきました。
そういえば野良グッピーは沖縄にもいます。あそこは外来魚の楽園なのであたりまえかもしれません。

というわけで、今日は今年の2月に挑んだある沖縄の外来魚について。
その魚は空気呼吸ができるヒレナマズの一種、通称「クララ」

沖縄にはそれぞれ食用・観賞用として入ってきた2種のヒレナマズ類が定着してきた歴史があります。
そのうち、食用目的で導入された方はすでに県内から絶滅したのではと言われていますが、
鑑賞用の方はまだしぶとく生き残っています。

今思うと、沖縄在住時に捕獲のチャンスはいくらでもあったのですが、いつでもできることほど人間はないがしろにするもの。実践することなく沖縄を離れてしまったので、あえてこのタイミングで挑戦。

フィールドは沖縄のある野池。網を打つわけにもいかないので、地道に釣りで挑むことに。
エサは伝家の宝刀サンマの切り身。
仕掛けを投げ込むとさっそく反応が。

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上がってきたのはティラピア。
これも外来種ですが、今や沖縄の淡水域で一番よくみられる魚です。
残念ながら今日のターゲットではない。

仕掛けを投げなおすとまた反応。

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お次もまたまた外来種。
プレコことマダラロリカリア。
水底の有機物や藻類をなめ取るように食べる…はずなんだけどサンマも食うんだね。
サンマは海でも川でも陸上でも、いろんな生き物によく効きます。
やっぱりあの臭いがいいのかな。

気を取り直して釣り続行。次はちょっといい引き。もしかして大物クララかな?


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コイ…。
しかも立て続けに3尾も…。

コイって魚の切り身でも釣れるんだ…。

実はこのコイももともと沖縄にはいなかった魚。本土から持ち込まれた魚で、つまりここでは外来種。
今日まだ外来種しか釣れてない…。本命も外来種だけど。
といっても、沖縄の野池に住む在来魚なんてすごく限られるんですが。

その後魚の反応がなくなってきたので竿を岩場に固定して食事へ。
ゆっくり休憩をとり、「何か掛かってないかなー。」と釣り場へ戻り仕掛けを回収すると…。


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あっ…。



クララだ。
クララだけど。

骨と頭だけじゃん…。
ショック。


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釣り鈎にかかったまま、何者かに肉をかじられてしまった模様。
カンディルでもいるのか!?この池には。

呆然としつつ背景を考察する。
生きたままかじられた?いや、そんなことをする魚種はこの池にはいないはず。

では死んでからかじられた?
釣り鈎にかかってる魚が水中で死ぬだろうか?
魚のくせに溺れたってこと?ないない。

……あ、いや。クララなら死ぬかも。

先ほども触れたように、クララは鰓呼吸だけでなく空気呼吸ができる。
こういう魚はほかの魚が酸欠で生きられないような溶存酸素が少ない環境でも生息できるという強みがある。

しかし、その便利な空気呼吸能力を獲得したおかげで、そういう魚の多くは鰓呼吸がちょっと苦手だったりする。
空気呼吸を併用しないと、鰓だけでは十分に呼吸ができないのだ。

おそらくクララもそのタイプだったのだろう。

水底でサンマを食べて釣り鈎に掛る→自由を奪われ、水面へ空気呼吸しに行けない→溺れて死ぬ→死後、ティラピア等についばまれ骨だけに→僕が悔しい思いをする

という流れだったと推察できる。


目標の生態に関する認識の甘さが仇になった。
最近こんなんばっかだ。

その後、再びクララが顔を見せることはなく撤収。

9月にまた沖縄入りする予定なので、その時にまたリベンジを。

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