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2013年9月の4件の記事

2013年9月17日 (火)

2013年6月の東京海底谷探検(深海魚釣り)

最近NHKで深海ザメのドキュメンタリーが放送され、にわかに注目を集める東京海底谷。

名前の通り、東京湾の入り口から相模湾にかけて切り立つ深海底の峡谷で、隠れた深海魚たちの聖地です。

この首都圏から日帰りでアクセス可能な近海の秘境。
6月にまたまたまたまた行ってきました!
九州から飛行機使って泊りがけだったので全然手軽じゃなかったけど…。

とりあえず、いまさらながら写真の羅列で簡単に結果報告!


まずは毎度おなじみヘラツノザメと思しき深海ザメ(吻の形から判断するとサガミザメではないと思うんだけど…)。
今回はかわいいかわいい幼魚が釣れました。
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細かいけれどシャープな歯がかっこいい。小さなヤリイカ(丸ごと)に食いついてきました。

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成魚は不気味なかっこよさがあるけれど、幼魚はなんか透明感があって可愛らしい印象。

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眼が満月のようにものすごく綺麗に輝く。
暗い深海で物を見るために発達している「タペータム」という反射板のせいなんだとか。
続いてはこれまた常連、というか出船すると必ず釣れてくれるホラアナゴの仲間。
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この前の記事でも紹介した「ホラアナゴノエ」という寄生虫にとりつかれていた個体。
他にも多数釣れましたが、あまり写真には撮られず、エサとして再びハリに掛けられて深海へダイブ…。



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ちょっと浅い場所(と言っても水深300メートル以上)では美味しそうなユメカサゴも。

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嬉しかったけど困ったのがこのシマガツオ。
エチオピアという別名の方が有名かも?
この魚が大量に回遊してきていて、水深250~450メートルのエリアならどこでも入れ食いに。

初対面の魚だったので最初は喜んだのだけど、数が多すぎて仕掛けを底まで落とせなくなったのにはさすがに参った…。

写真の2尾は同時に釣ったのだけど、左の個体は船上に取り込む際に甲板に体が触れてしまい、一瞬でやけどのように変色。
かなりお肌がデリケートな魚のようだ。

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この魚もタペータムが発達している。
ちなみに刺身で味見したら脂が乗ってて最高でした!

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あと、ギスも大漁。
でも最近はもうみんなあまり感動しなくなってきました…。

そしてそして、今回最大の大物がこちら。


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155センチ!9キロクラスの巨大アナゴ!

巨大になることで知られるダイナンアナゴ(もしくはクロアナゴ?)だけれど、ここまでのサイズを見るのは初めて。
水面に魚影が見えた瞬間はラブカかと思った…。

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この顎の筋肉!
噛まれたら絶対やばい!!

このクロアナゴは適応力が高く、浅い港から深海域まで広く生息している。
こいつも水深350メートルから引っ張りあげられたのにピンピンしていた。
自力で泳いで帰れそうだったので、撮影後リリース。

持って帰っても食べきれないし、そもそもクーラーに入らないから持って帰れないのだ。


はい。こんな感じでした。仕掛けを降ろすたびに何かしらの魚がハリに掛かってきたので退屈しませんでしたよ。
だいぶ深海魚釣りのコツが分かってきた感じかな。

今回、というか毎回東京海底谷探索でお世話になっている船は
横浜市の「道楽釣り船・てきと丸」 さん。

深海魚やサメ釣り興味のある方は一度お話してみるといいかもしれません。

なんで急に釣り船の宣伝を始めたかというと、
毎回こういう変な釣りのリクエストを聞いてもらって気が引けているからです…。
ここの船長さん超優しいんだもん…。

じゃあ最後に…。横浜は根岸の「道楽釣り船・てきと丸」、最高です(笑)!!

2013年9月15日 (日)

マツダイ豊漁

つい先日も記事に書きましたマツダイですが、なんか近所の漁港にやたら沢山います。

このひと月くらいは行けばほぼ確実に見られる状況。
こんなに一ヶ所にいっぱいいる魚だっけ?

しかもライトで照らしても全然逃げないので観察しやすくて面白い。

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上がマツダイ。こうして漂流物と一緒に浮いていることが多い

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完全に水面に横たわっている。無防備すぎて、逆に魚だと気付かないかも。

一昨日なんかは数百メートル歩くうちに6尾も確認できました。

漁港に侵入してくるのはまだ若い個体がほとんどなので見守るようにしていたのですが、
あまりにたくさんいるので我慢できず、30センチほどの奴を2匹釣って持ち帰りました。

前回美味しかったのが忘れられなくて…。


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釣り上げられ、オヤニラミのような体色を見せる。色や模様はかなりコロコロ変わる。

ずいぶん警戒心が薄く、ライトで照らして位置を確認しつつ、鼻先へエサやルアーを通してやるとあまりにも簡単に釣れてしまいます。
ナマズより楽かも…。

よく釣り人に獲り尽くされないなと思いますね。


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黒っぽい系と黄色っぽい系がいるのかな?


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マツダイの揚げ焼き

今回は塩焼きと揚げ焼きで。どちらも美味しかったです。

それからマツダイを料理して気付いたのですが、ヒレのトゲには十分注意が必要です。
前回三枚に下ろした際に指にトゲが刺さったのですが、幹部が腫れて1週間もジクジクとした痛みが続きました。

マツダイに刺毒があるという話は聞いたことがありませんが、魚のヒレなんて全部毒があるものと思って扱った方がいいです。

「ヒレに毒がある」と認知されている魚でもそれがどういう毒なのか具体的に解明されてい無いものも多いそうです。
「無毒だと思われていたが実は背ビレに毒があった」といったパターンも絶対あるでしょう。

ヒレナマズなんかも未だにハッキリしないみたいですし…。

2013年9月10日 (火)

スプーン(食器)でナマズ釣り

「魚釣りに使うルアーの起源はスプーン」という逸話を信じ、

デイリーポータルZに食器のスプーンを疑似餌にして魚を釣る記事を書いてもう2年以上になる。
http://portal.nifty.com/2011/04/12/a/

結果的にブラックバスとナマズ、それからミノカサゴを釣ることができた。
(ナマズやミノはまあ釣れてもまったく不思議でないが、バスが釣れたのは本当に驚いた。スレていない池で粘りまくったとはいえ、奇跡的だったと思う。)


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糸やハリをつなぐ「アイ」という金具は接着剤で固定していた。魚とのファイトはもちろん、、水面へ投げるだけでも壊れないかヒヤヒヤだ。

だが、釣りをする人ならばこの疑似餌の制作方法が相当無茶だと一目で分かるはず。
力がダイレクトに伝わる箇所を接着剤で止めるなんてひどい話だ。
作りながらも「これは無いよな~…。無いわ~…。」と思っていた。

それでもなんとか魚を釣って結果を残したものの、この原稿を載せてしまってよいものかとずいぶん悩んだ。
もし真似て実験する人が現れた場合苦労するんじゃないかと。

まあ普通に考えればそんな人いないんですが、当時は「ルアーフィッシングの歴史に(ネタとして)残る実験だ!!」と浮かれていたので…。

で、今更ですが試行錯誤の末にジョイントの甘さを改善してみました。


Photo

柄に穴のあいたスプーンにスナップを取りつけてラインアイに!
ジギング用のアシストフックを直接結わえて強度アップ!


う~ん、釣り好き以外完全においてけぼり!
生き物ブログじゃなくて魚釣りブログみたい。

さて、御覧の通り以前にもましてかなり頭の悪そうなルアーですが、果たして魚は釣れるのか!?


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釣れましたー!!

さすがナマズ!期待を裏切らない!

まあ、タネを明かしてしまうと、ナマズというのは眼が悪い代わりに水の振動に敏感に反応して餌を探す性質があり、
口に入りそうなサイズで動く物体ならば何でもとりあえず口にしてしまうんです。

先日放送された某ドキュメンタリーでもミニトマトで釣りあげられてましたね。
驚いた人も多いはず。

こういう「魚の生態を読む」という要素こそが釣りの醍醐味だと思います。

ところでルアーとしてどれほど実用的かというと…
スプーンで上写真のナマズを釣るのにかかったのは約1時間半。その直後、市販のルアーに結び変えて10分足らずで立て続けに2尾が釣れました。
まあ、そんなもんです。
市販品には到底かないませんわ。

でもこういうアホな仕掛けで釣れた方が楽しいじゃないですか。
たかがナマズでも思い出に残るじゃないですか。

そういう趣向を理解できる人は、スプーンやトマト以外にもいろいろ試してみるといいかも。

そういえば管理釣り場用に極小のスプーン型ルアーなんて面白そうだと思うんだけど…
誰か作らないかな?

2013年9月 2日 (月)

深海ウオノエ (ホラアナゴノエ)

いつだったかのオオゲジ記事に続いて、今回も気持ち悪い写真が多いです!
脚がいっぱいある系や寄生虫系が苦手な方は読まれない方がいいかも…。




6月、東京湾口に深海魚を釣りに行った際、口の中で寄生虫を養っている魚が釣れました。

深海性のアナゴであるホラアナゴの仲間なんですが…

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でっかい虫が口からのぞいてます。
いわゆる「ウオノエ」とか「タイノエ」と呼ばれる魚にとりつく寄生虫なんですが、むちゃくちゃデカい!

これは面白いと魚類を研究する知人に送るため魚ごとクーラーボックスで保存しておきました。

ところが上の写真をTwitterにアップしたところ、ある大学でウオノエを専門に研究している研究者さんから「サンプルとして提供してくれ」という依頼が。
それは願ったり叶ったり。友人の方は専門家でも何でもないので即却下。

冷凍便でお送りするため、梱包しようとクーラーからアナゴを取り出すと…

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ホラアナゴの鰓孔からダイナミックに脱走を謀っていました。
(口を閉じた状態で保管していたのでこんな結果になったみたい)

〈※訂正〉出てきた位置を見て「喉を食い破ってる!」と戦慄したのですが、それは僕の勘違いでした。
研究者の方曰く、このホラアナゴ類は普通の魚と違って鰓孔が下向きに開いているのだとか。
そのため、鰓から脱出するという妥当な選択にも関わらず、余計に奇怪な画となってしまったようです。


ちなみにこの時点で捕獲後およそ50時間が経過していて、アナゴはもちろん絶命しています。
、この巨大ウオノエはまだまだ元気に生きていました…!

こんなにタフな生き物だったとは…。


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しかしこのウオノエ、デカい…。

ここまでのサイズは初めて見ました。
ピラルクの舌には草履みたいなウオノエが付くという話も聞きますし、
実はこの程度の大きさはたいしたことなかったりするのかも。


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子持ちっぽい気も?

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顔立ち、というか目つきが同じ等脚類のグソクムシっぽくて男前。

ちなみに送り先の研究者の方に種類を同定していただいたところ、
「ホラアナゴノエという種であろうとのことでした。
(本記事では当初、「ホラアナゴノエの一種」と表記していましたが、それは誤りでした。申し訳ありません。)

こういう一見ニッチな研究を地道に続け、知見を収集できる方がいるからこそ、僕らは本やネットで気軽に生物の情報を知ることができるのですよね。
ひたすら感謝感謝です!

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