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2014年7月の6件の記事

2014年7月24日 (木)

エビのようで実はカニで本当はヤドカリ!? ~これ何?質問と回答 その5~

みなさんからいただいた謎の生き物。
5回目となる回答の公開です。

まずはこちらの甲殻類。

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一見エビのようにも見えますが、よく見ると違う。
スナホリガニかな?とも思うけど、それともちょっと違う。

ネットで検索をかけてみると「フシメクダヒゲガニ」だと判明。
カニと名は付くもののヤドカリに近い仲間だそうです。
なかなか可愛い、水槽で飼いたいタイプの甲殻類ですね。


続いては6月中旬に三重県で見つかったというこのイモムシ。
頭部が潰れてしまってるんでしょうか?

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尾部が角のように伸びているのでスズメガの一種かとも思ったのですが、それにしてはどうも体型がおかしい。

初めて見るイモムシなので「幼虫図鑑」 というサイトで検索したところ、
「クロスジカギバ」という蛾であることがわかりました。
成虫は地味なのに幼虫は意外と毒々しいんだな~。蝶・蛾あるあるですね。



本日最後は九州在住の友人が撮影してくれたこのヘビ。
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体色はアオダイショウそのものですが、クサリヘビのように妙にエラの張った顔立ち。
友人も「マムシの色彩変異個体ではないか」と言います。

頭部を拡大すると、鱗の大きさや配列はアオダイショウとほぼ一致。
念のためアオダイショウの威嚇について調べると「マムシに擬態して頭を三角形に膨らませることがある」とのこと。

マムシとは体色が全然違うから意味ないんじゃ・・・。と思いそうですが、実はアオダイショウの幼体はマムシにそっくりな柄をしています。
あの体色でこんな風に頭を膨らませられたら僕でもかなり怯みます。わかっていても捕まえるのはちょっと怖いかも。
成体がこの行動を見せるのはその頃の名残なのかもしれませんね。


つまり正体は「怒ったアオダイショウ」でほぼ確定ではないでしょうか?
本日は以上三種までとしておきます。

「名前のわからない生き物」は今後も継続して募集します。
回答までに時間がかかる場合もありますが、そこんとこはよろしくお願いします!

2014年7月21日 (月)

ナルトビエイ!

関西出張の帰り際に遭遇、捕獲、解体、発送!

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おかげで予定の飛行機に乗れず、急きょ翌日の便に振り替えていただきました…。

山崎さんはじめ、お世話になった皆様、本当にありがとうございました!
おかげさまで、とても良い思い出がまたまたできてしまいました。

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いい面構えです。
でっかい命ですが、ここはひとつ遠慮なく。いただきます!

2014年7月15日 (火)

竹筒トラップ 2014

昨年初夏に設置した竹筒トラップ(デイリーポータルのこちらの記事を参照 )。
今年も一組だけ継続して設置しておきました。

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去年やって来たコクロアナバチと
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シリアゲコバチ。

…正確には片付けるのが面倒くさくて一年間吊るしっぱなしにしていただけなんですが。

昨年は記事内で紹介したコクロアナバチとそれを狙ってやって来たシリアゲコバチの他に、記事公開後にフタオビドロバチが巣というか産卵床を作っていきました。

今年はコクロアナバチの藁くずが目につかないので空ぶったかなと思っていました。
ところが、先日の台風8号上陸に備えてトラップを室内へ回収したところ…

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おあー!泥の蓋が出来とる!!4つも!!
ということはこの中にいるのはアレだな。今年も来てたのか~。
台風が過ぎたらまた外に出してやらないと。

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って思ってたらフタオビドロバチくん羽化してるし!部屋の中で。
お前、タイミングいいなー。今外ヤバいよ。嵐なうよ。

そんなこんなで台風が過ぎて雨が止むまでに4分の3匹が羽化してしまった。
もうトラップ自体は外へ戻したので、そろそろラスト1匹も飛び立ったでしょう。

やっぱ竹筒トラップ楽しいです。
来年も仕掛けるかな~。

2014年7月10日 (木)

昼行性の蛾と淡水性のイガイ? ~これ何? 質問と回答4~

続々集まっております名前のわからない生き物。
またその一部の回答を公開です。
(基本的に質問者さんへはここで公開する前に個別に回答を済ませています)

まずは茨城県のタイドプールで獲れたというこの魚。
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黄色くて細長い体と頬の白いラインがかわいいですね。
これはカズナギという魚の稚魚です。

ちなみにカズナギはギンポの仲間。
ギンポと言えば天ぷらのタネとして有名ですが、カズナギは美味しいんでしょうかね?
続いて、東京湾周辺で見つけられたというこの虫。
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白黒の翅と黄黒の胴体。
一見すると蝶のようですが、実はウメエダシャクという昼間に活動する蛾の一種です。


僕自身も何度も見ている虫なのですが、回答時には自信が無くて一度調べなおしました。
と言うのも、この手の昼行性の蛾には似たようなカラーリングのものが多いのです。
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たとえばこのカノコガなどはウメエダシャクとはさほど近縁ではないのですが、
そっくりのカラーリングです。


さて、最後に紹介するのは高知県の河川(純淡水域)でシジミに混じって採れたという二枚貝。
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高知という地名から、見た瞬間に「特大サイズのコウロエンカワヒバリガイ(外来種)だろうな」と思ったのですが、採集地点は純淡水域とのこと。
コウロエンカワヒバリは沿岸~汽水域に生息する種なので矛盾が生じます。
意外と純淡水域にも侵入できたりするのかな…?
というわけで出た結論は…。わかりません!
「あれじゃないか?」という御意見をお持ちの方はぜひご一報ください。
かなり気になっています。

あと、一緒に写っているシジミもかなり立派ですよね。
高知はスッポンやノコギリガザミもやたら大きく育つと聞きます。
アカメやオニイソメなどが多産することでも知られていますし、そういう土地なんでしょうかね。

2014年7月 8日 (火)

緑のクモと謎の軟骨魚類  これ何?質問と回答 その3

みなさんに頂いた名前のわからない生き物画像、溜まってまいりました。

まずはこちら。
北海道で見かけたという緑色の金属光沢が綺麗なトンボ
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わたくし実はトンボにはてんで暗いのございます。
ナツアカネとアキアカネの見分けがつかないくらいに。

というかカゲロウ、蝶・蛾など空を飛びまわってるタイプの虫はなかなか種類を覚えられません。
あと鳥類も。

どうも地べたを這いずりまわってる連中の方が得意なのかも。
じっくり観察できるし。

と言うわけで勉強がてら調べてみましたところ、このトンボはカラカネトンボという種類らしいです。

苦手分野なので苦戦するだろうと思っていましたが「北海道で見つけた」という情報のおかげでかなり短時間で決着しました。
ありがとうございました。
そして今日は2件ほど正体の掴めなかった謎物件を紹介。
というか僕も分かんなかったので誰か教えてください…。
(本当はこういうのに出会いたいから始めた企画なんですけどね)

まずこちら。
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ん~?
緑色のクモみたいですが…。
しかも造網性の…。

緑色+造網性でパッと思いつくのはサツマノミダマシやウロコアシナガグモですが、
その二種はこういう翡翠色ではなくもっと淡い若草色ですし、体型のバランスも違うように見えます。
でも他に思いつかない…。
発見した地域や季節などは不明。

しかも、他の情報をいただこうにもなぜか投稿者さんのアドレスにメールを送れない…。
というわけで誰か心当たりがおありの方はコメント欄にでもご一報ください。
お待ちしております。

それから投稿者さんにはこの場を借りて改めてご報告です。
すいません!わかりませんでした!


そして次は関東にお住いの漫画家さんからいただきましたこちらの魚。
Unnamed
房総・富津の堤防で釣りをしている時に遭遇したそうです。
水面近くを泳いでいて、60センチほどの大きさだったとか。

軟骨魚類のようですね。投稿者さんも撮影時には「ネコザメかな?」と思ったそうです。

吻が突出していることからノコギリザメ、ノコギリエイやトンガリサカタザメ系かなと思い投稿者さんにご意見をうかがったところ「ノコギリザメほど吻は長くない。どちらかと言うとサカタザメ類に近い気が…」とのことでした。
この時点で独力ではこれ以上の進展は見込めないので知人のサメ研究者にも写真を送付。
さらにはその師たる魚類分類学の権威までも協力してくださり、最終的に出た答えは
「腹鰭の位置が不明瞭なので確証は無いが、トンガリサカタザメ系の可能性がある」
というものでした。

たぶんこれ以上の進展は逆立ちしても望めない気が…(笑)。
投稿者さん、ここまでで勘弁してください!

でもこのクモと魚は写真を見たときにちょっとドキッとしました。

僕も野外でこういうよくわかんない生物に出会いたいものです。

2014年7月 2日 (水)

アフリカマイマイを美味しく食べるには

外来生物には食用に持ち込まれた種も多く、そういうバックグラウンドを持つものはほぼもれなく大概おいしいものです。

でも「さすがにこれは美味しくないだろ~・・・」というものが少なからずいるのも事実。

その筆頭がアフリカマイマイ
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アフリカ原産のでかいカタツムリなんですが、これはとても美味しそうには・・・というか食べられそうには見えない・・・。
僕も食べてみたことはあるのですが、調理と試食の際にモチベーションを保つのがなかなか大変でした。

とりあえず、何の処理もしないままのつぼ焼きでは生臭い上にぬめりがひどくて無理。
良く揉み洗いしてエスカルゴ風にしてようやくそれなりに・・・と言う感じでした。

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アフリカマイマイのエスカルゴ風

が、本日あのDEEokinawaでこの貝をちゃんと「美味しく」食べる方法が公開されました。
Maimai
DEEokinawaさんより拝借。これだけ綺麗に、豪勢に盛り付けてもまだあまりおいしそうじゃない…。

こちらではまず下ごしらえとして酒と赤ワインを加えて煮込んでいました。
この辺りがポイントなのかも。

ちなみにこの記事を執筆したライターさんはアフリカマイマイが沖縄で食品として養殖・加工されてきた歴史について研究していたという「食材としてのアフリカマイマイ」のエキスパート?です。
そのため食材としてアフリカマイマイを扱うことにも抵抗が無かったのかも?

そういう方が書くと、ただのチャレンジレポートにならず記事に深みが出ますね。
というわけで個人的にアフリカマイマイを美味しく食べるコツは
1.臭み消し対策を怠らないこと
2.出来る限りヌメりを取り去ること
3.「これは食べ物だ」と自己暗示をかけること
この三つだろうなと思います。
特に三番目が重要かな…。

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