カテゴリー「魚」の記事

2015年11月 6日 (金)

アーバンモンスター! お台場のアカエイ他

東京・お台場で10キロオーバーの大型魚を釣ってきたよ!

しかもフジテレビの、自由の女神像のそばで!

あんなとこにそんなのいるの!?
いるんです!

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…エイだけどね!!

このエイはアカエイという種類で、日本の沿岸では最もよく見られる種。
特に東京湾にはウジャウジャいます。

「アカエイをお台場で釣る。そしてあわよくばデート中の

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2015年10月10日 (土)

沖縄フィールドワークトリップ

川ガーラを釣った8月に引き続き、9~10月も沖縄本島へ行ってまいりました。

当初、そんな予定はまったく無かったのですが、知人らから突然の招集がかかり…。
まあ、断る理由も無いというか、むしろ年中行きたいと思っている土地なので即承諾。

関西と関東でTVの仕事をこなしてズタボロのまま那覇空港へ!

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今回呼び出された理由は、生物好きたちが集まる沖縄旅行のガイド(とは名ばかりで、僕も一緒になって楽しんでいただけですが)。

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2015年8月26日 (水)

川のサメ!川のエイ!川のGT(ロウニンアジ)!!

良くも悪くも何でもありの魚類相で有名な沖縄県の川ですが、今回も驚かされました。

まずは沖縄入りして間もなく、純淡水域まで遡上する例のあるエイ、「ツカエイ」を捕獲。



まあ、僕は取り込みを手伝っただけですが。

日本にもいわゆる「淡水エイ」の括りに入るエイがいるんです(僕たちが今回捕まえたのは汽水域ですが)。

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そしてこちらが今回の取材の本命、都市河川に侵入するオオメジロザメ。

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今回も国際通りでキャッチ!…収録後にね。



…事件はこのサメをとある住宅街で狙っている最中に起きました。


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仕掛け作りから取り込みまで、心から信頼できる友人とタッグで獲りました。



ロウニンアジ出ちゃった…。


しかもいわゆる「メッキサイズ」ではなく正真正銘「GT(ジャイアント・トレバリー)」と呼べる型が二匹も…。



こちらはふた回り小さな別個体。

最近、沖縄の釣り界で話題のリバーGTってやつですね。

前々から、「沖縄の川にはでかいガーラ(ヒラアジ類)が上がってくるぞ!」と聞いてはいました。

以前所属していた研究室からは、「ロウニンの成魚がいるらしい。標本欲しいな…」とも。




しかし、まさか自分が釣ってしまうことになるとは。


しかもサメの外道で…。




GTフィッシングには興味がありませんでしたが、フィールドが川なら話は別です。
しかも細い細い住宅街のドブ川(失礼ですが)ならなおさら。
これ以上は無いと断言できるほど嬉しい初体面となりました。



でも、実際はもっともっと大きな個体が遡上しており、専門に狙っている人もいらっしゃるのだとか。


たぶん、釣り人の言う「引きの強さ」で言うなら、こいつらが現状「日本最強の川魚」だと思います。

オオメジロザメの2メートル級が入っいるとなれば話は別ですが…。



※地域住民の方々、地元の釣り人さんたち、協力してくださった釣具店、各大学の関係者様方、誠にありがとうございました。


そしてお騒がせしてすみませんでした…。

なお、釣れたロウニンアジは、即座に琉球大学および鹿児島大学の研究者方が回収されました。


やはり、河川で得られたこのサイズの標本は学術的にも非常に貴重なんだとか。
将来の研究に繫がれば幸いです。

2015年7月29日 (水)

出ずっぱりの一か月 ~NEWSの加藤さんとクリオネ食ったり怪魚ハンターに遭遇したりミッドタウンで講演したりエイリアン追いかけたり~

一か月ぶりに自宅へ戻りました。

その間、沖縄→関東→沖縄→東京→関西(途中でなぜか東海へも…)
ととてもせわしなく動いておりました。

バタバタの北海道から帰ったと思ったらすぐこれだよ。
と言いつつ、これくらい出ずっぱりな方が実は性に合ってるんですが。

しかし今回も濃かった…!

沖縄に到着するや、いつもお世話になっているYさんと二日間の川釣りへ。
都市河川のサメ釣りを案内するも、またもタイミングが悪く敗北…。

でも、その後には某釣具店の名物店長・ミノルさんの助けもあってタメトモハゼとホシマダラハゼを釣ってもらえて一安心!
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タメトモハゼ 婚姻色の綺麗な雄個体

Yさんと別れた直後には急な仕事で東京へ。

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2015年6月24日 (水)

雑魚オブ雑魚、オイカワの唐揚げ

そろそろ婚姻色がいい具合に乗る頃と見て、オイカワを捕りに行ってきました。

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川を覗くといっぱい姿は見えるんですが、いざタモで捕るとなると大変!
すばしっこすぎます。

夜に狙えば楽勝なんですが、それではこの体色を上手く撮影できない。

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とても綺麗な魚なのですが、ここまで鮮やかなのは繁殖期であるこの季節だけ。
他の季節は割りと地味で、カワムツと混同されることも。
ウグイやカワムツなどといっしょくたに「ハヤ」とか「ジャミ」とか「ザコ」と呼ばれる魚でもあります。

実際、この魚の学名はつい最近まで「Zacco platypus」でした(現在はハス属に編入され、学名は「Opsariichthys platypus」になっています)。

ザッコ!
属名がまんま「ザコ」だったんです。
もちろん語源も日本語の「雑魚」。
この雑魚という呼び名は元々そこまでネガティブな意味合いではなく、単に「小魚」を表すものだったのでしょう。

それが「取るに足らないもの」という意味合いを強めて転用されはじめたため、このオイカワのネーミングもなんだか可哀想な印象に…。


見ての通り、いい魚なんですけどね。


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このオイカワ、もちろん食べられます。
においが気になるという人もいますが、捕ってすぐに処理をすればたいてい問題になりません。
迅速な下処理の重要さはこの手の川魚全般に言えることですが…。

特に、唐揚げなどの揚げ物にしてしまえばまったく臭みは感じません。
「フツーに美味い」です。
調理も簡単だしオススメ。

夏場、特に婚姻色が出る時期は味が落ちるとも聞きますが、
それは藻類を多く食べ始めて内臓が苦くなる時期と、繁殖のために卵巣・精巣に身の脂肪を持っていかれるタイミングがピンポイントで重なるからではないかと思います。
それでも十分に及第点の味ではあると思うのですが。

2015年6月 5日 (金)

海の魚も好きになっちゃった

僕はもともと魚の中でも淡水魚、とりわけ生涯を淡水域で過ごす純淡水魚が好きでした。

海の魚や両側回遊魚も決して嫌いではなかったのですが、なぜかいまひとつ親しみを持てずにいたのです。

それがここ数年、深海魚釣りを皮切りとして色々な海産魚に触れるうち、その魅力が分かってきてしまいました。


生きた深海魚を手にした日から、海水魚へのわだかまりが解けた気が。「酸っぱいブドウ」だったのかも。

たとえば僕は自分で『ベラ亜目アレルギー』だと思っていたのですが、コブダイを釣った途端にベラの魅力を理解してしまい、先日の沖縄旅行ではベラとブダイばかり観察していました。



また、初のカジカであるヤマノカミを採った翌日には海産の大型カジカの写真と動画を見漁ったものです。



最近はエイと底生サメ類(カスザメとかナヌカザメとか)にもとりつかれています。
もしかしたら、沿岸性の魚では一番好きな部類かも…。





僕はただでもクモから爬虫両生類から手広くやっていたので、さらに興味の幅が広がると色々まずいんですが…。
まあ、こればっかりは仕方ない。

いまいち親しみのわかない魚といえばマス類なんかがありますが、この辺りもきっと一度捕まえてみればその良さが分かってしまうんだと思います。

マスにハマったら大変だな…。
北の方に足繁く通うことになるのかな…。
奥さんに「家庭とマスとどっちが大事なの⁉︎」と問い詰められて
「答えは分かっているんだろう…。」とか開高な回答しちゃうようになるのかな…。

怖い怖い。

まあ独身だから関係無いんだけど。

2015年5月13日 (水)

ホタテウミヘビが釣れたらリリースすることをオススメします

…またしても、捕まえてみたかった魚を半ば偶然にゲットしてしまいました。
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その魚とは「ミナミホタテウミヘビ」。

これまで砂地でシュノーケリングしていて遭遇したことはあったのですが、
今回は釣りで捕獲。
友人と漁港でカサゴ釣りをしている最中、キビナゴが回遊してきていたので、エイかウミヘビでも寄ってきていないかなーと仕掛けを放り込んだらまさかのビンゴでメーター超えの個体をキャッチ。
こいつも釣り上げるなり4匹のキビナゴを吐き出しました。
天国から地獄に連れてきてしまって申し訳ない。
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ウミヘビ科の魚を生捕ったのは初めて。
この子は太い鼻管がヒゲっぽくて可愛いんですよ。
パッと見のシルエットはウナギ・アナゴ系ですが、よく見ると尻尾が横偏せず断面が円に近い。
これはダイナンウミヘビなんかでも同じ。
ウミヘビ科はみんなこうなんですかね。

そして、やはり味も気になるところなので、持ち帰って食べることに。
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開いてみると、これが綺麗な白身。
そして、意外と身が柔らかい。

見た感じは美味そうだけれど、やはりこの手の魚につきものの小骨が多く入っている様子。
骨切りをしていくのですが…。

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身の柔らかさに反して、骨が異様に硬い!
ハモや巨大ダイナンアナゴよりはるかに硬い!というか太い!骨太!

ジャッジャッと軽快には進みません。
鋸を引くようにギコギコ見苦しく包丁を前後しますが、それでも皮目の骨に食い止められるという…。

で、もう一息力を込めると皮まで切れてしまう。
ニョロニョロ系の調理はそこそこ慣れ始めたつもりだったんですが、これは難しい…。

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四苦八苦しつつも竜田揚げが無事完成。
…したと思っていたのですが、あんまり無事じゃなかったです。
骨切りが甘い箇所が多くてめちゃくちゃ食べづらい。

美味く骨切りできた部位も、そもそも切れた骨の欠片すら太すぎ、硬すぎで食感が悪いです…。

ただ、肉の味自体はあっさりしたアナゴのようで悪くないのです。
モチモチした皮の食感もとても良い。
…だからこそ小骨に邪魔されて楽しめないのがなおさら悔しい!

いやー、もう少し小さい個体だったら、そして僕にもっと骨切りの腕があったら、
あるいは美味しく食べられていたかも?

皆さんには、大きなミナミホタテウミヘビ(たぶんホタテウミヘビも同様でしょう…)が釣れたら持ち帰らないことをオススメします。

いや、いっそすり身にしちうとかならアリかもね?

2015年5月11日 (月)

マナマズよりウォーキングキャットフィッシュ(ヒレナマズ)の方がウナギの代用に向いている気がする

近畿大学と鹿児島の養鰻業者によってマナマズを味濃く養殖する方法が確立され、
それがウナギの代用となるかもしれないと盛り上がっていますね。

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確かに天然のマナマズは蒲焼きで食べると美味しいんですが、ウナギの代わりにするには淡白すぎるように思います。

高脂質の餌で身に脂を乗せることでそこんとこをクリアーできそうなんだとか。

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マナマズの蒲焼き


ところで、気の早い話ですがもしこの手法が上手くいって、いずれさらに効率よくウナギの代用をこしらえることになったら、いずれこちらのナマズに同様の処置が施されるようになるかもしれません。

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東南アジア産のウォーキングキャットフィッシュ(ヒレナマズ科の総称)。
観賞魚に通じている人には「クララ」と書いた方が伝わりやすいかも。

この魚はマナマズよりも脂も味も強く、個人的には蒲焼きにしてウナギに近いのはこちらであると感じました。

実際、東南アジアでは蒲焼きに似た甘辛い味付けの炭火焼で食されています。

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ウォーキングキャットフィッシュの蒲焼き

もちろん、天然モノはウナギには脂のノリで及ばないものの、
人工飼料による肥育を前提とするならポテンシャルはかなり高いと…。

さらにこの魚は飼育が容易で古くから東南アジア各地で盛んに養殖されており、生産性の面でも(少なくとも現時点では)マナマズに勝っています。

今後の展開次第では、いずれウナギの代用もこちらに取って代わられるのではと個人的に予想しています。

ちなみに、この魚は日本でも観賞用の色彩変異個体が沖縄島で繁殖してしまっています。
上の蒲焼きはそれを捕獲して調理したものです。

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沖縄島に定着しているのは人工的に固定された色彩変異個体ばかり。
上の写真のような黒色の「原種」はいないようです。

ただ、そうした個体は錦鯉のようにアバンギャルドなカラーリングなので、なかなか食欲は喚起しないかも…。
率直に言ってキモいんで…。

キモいと言えば。
もし今後、本気でウナギの代用として市場に出回らせるのであれば、まずはこの「えー、ナマズなんて食えるの…?気持ち悪くない?」というイメージを払拭しなければ始まらないでしょう。

日本人は食材の「原型」がはっきりイメージされると途端にセンシティブになるため、ここが最大のネックなのではと思います。

そもそも日本人が抱く「食材としての淡水魚」への抵抗はかなりのものです。

海に囲まれ、いつでも美味しい海産魚が手に入る日本では「川魚=食べ物」という概念がそもそも薄く、
一般的に食用魚として認知、浸透しているのはそれこそウナギ、アユ、マス類くらいしかありません。

ナマズやコイ、フナも十分食用となるのですが、実際は地方の郷土料理として食べられている程度なのが現状です。

そんな我が国において、ナマズのような淡水魚を新たに食材として広く定着させることは簡単なことではないでしょう。

実際、歴史を振り返ってもブルーギルやソウギョ、ハクレン、チャネルキャットフィッシュなどたくさんの淡水魚が日本の水産市場に殴り込みをかけては散っていったことがわかります。

成功したのはスズキ名義で進出して、馴染んだところでどさくさに正体を明かしたナイルパーチくらいのものでしょうか。
…まあ、あの魚は外見も海産魚のアカメとほぼ同じなので抵抗も少ないのでしょうが。


個人的には、養殖ナマズがウナギに代わる食材として定着することを強く希望しています。
この研究が天然ウナギの資源量回復につながってくれればいいなと。

そして、とにもかくにもこの養殖ナマズの味が気になるところです。
本当にウナギそっくりなんだろうか…。
食べてみたい…。
試食会とかやってくれないかな…。

2015年5月10日 (日)

オジサン臭さはハーブで誤魔化せ

釣りにしても潜りにしても、沖縄で割と安定した獲れ高が期待できる魚…。

アイゴ類、ニザダイ類、そしてオジサン(ヒメジの類)。
いずれも季節や個体によって磯臭さを持つ魚なので、それゆえに獲り手から敬遠されているのかやけに個体数が多いのです(磯臭いのは藻類や砂泥中の有機物を食む魚類に共通する特徴です。)。

その中でもオジサン系は比較的ニオイが控えめで、調理法によってはほぼ気づかない程度に抑えることができます。

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浅瀬を泳ぐオジサン

また、ニザダイやアイゴとはちょっと異なるタイプのにおいで、この独特な「オジサン臭さ」を好んで市場で買い求める人もいるようです。

ちなみに僕はどちらかというとオジサン臭は消して食べたいタイプです。
味が良く、生で食べても美味しい魚なのですが、先日捕まえた個体はやや臭みが目立ったため、刺身ではなく香草を多めに使ったカルパッチョにしました。

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オジサンのカルパッチョ。「カルパッチョ」とかいうスかした料理名が魚名で中和されていい感じです。

オジサン臭さがさわやかな香りで誤魔化され、とても食べやすくなります。
また、オリーブオイルを利かせたアクアパッツァもおいしく仕上がりました。
写真がどっか行っちゃったけど。

…カルパッチョとかアクアパッツァとか名前からしてすごくおしゃれな感じですよね。
キザっぽいとも言う。
谷原章介とかに似合う。
僕には似合わない。

でも超がつくほど簡単なので、女の子に「俺、実は料理とかするんだよね」という薄っぺらなアピールをしたい男子大学生はこの二品は覚えておくといいよ。

あと、バーニャカウダと鶏肉の香草焼きも。

2015年4月19日 (日)

三次元の覇者、の名を冠す二次元の主 ツバクロエイ

2月某日、前々から獲りたかった魚をついに獲った。
わけのわからないタイミングで。
夏秋の魚だと思い込んでいたのに、よりによって2月て。

その魚というのはこれ。ツバクロエイ。




スポーツカイトみたいなシルエットが非常〜にイカす。

ところで、「ツバクロ」とはツバメを指す古語である。
普通のエイはトランプのマークで言えばスペードを想起させるシルエットであるが、ツバクロエイはむしろ横倒しにしたダイヤに近い。体長より体幅の方が大きいのだ。
この常軌を逸したシルエットが翼を広げたツバメを想起させるということだろう。




また、魚体の薄さにも驚かされる。それこそ凧並み。もう完全に砂底に張り付くか、砂上を滑り泳ぐことだけに特化しているよう。
立体的な動きを捨て、ひたすら二次元的な生活を選んだ結果の魚体。

海底という「面」がこの魚にとっては世界のほぼすべてなのだ。

頭上の餌に飛びつくこともあまりないであろうから、上層はそれこそ彼らにとっては「異次元」に近いのかも。
この辺がコチやヒラメやカスザメとはちょっと違う
(もちろん、頭上から襲いかかる外敵や、いい感じに上方を流れ漂う餌もあるだろうから、完全に意識の外にあるということは無いだろうが)

そう考えると、名前の元になったツバメはこの世で最も立体的な機動に長けた生物であるので、この珍魚はまったくの対極にある存在と言えるかもしれない。





余談
こちらもツバメの名を持つナンヨウツバメウオの幼魚。

シルエットはツバクロエイに近い。90度回転するが。
ちなみに、こちらは波間を漂う枯葉に擬態しているため、水面に依存した生活スタイル。こういう偶然も面白い。

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