カテゴリー「昆虫」の記事

2015年6月24日 (水)

ほっかいどうでみたむし

北海道で驚いたのが、その辺をちょろちょろしている昆虫たちの名前がほとんどわからないこと。

だいたい「○○の仲間だな~」くらいまでは分かるんですが、標準和名が全然出てこない。ことごとく。

本州、四国、九州、沖縄では無かった経験だったのですごくワクワクしました。

…と言いつつ、今回は魚メインで訪れていたので残念ながらあまり写真を撮れず。

次回は北海道産昆虫のポケット図鑑でも持参して、ちゃんと撮影できたらと思っています。

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ネコヤナギには樹上性のヨツボシヒラタシデムシに

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エゾハルゼミ。ぱっと名前が出てきたのはこの二種くらいでした。


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河口の磯には大きなカワゲラ

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顔も翅脈もすごくかっこいい。甲虫的な雰囲気が強いからそう感じるのか。


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同じポイントでは海浜性のハネカクシ。すばしこい上にしょっちゅう飛ぶのでまともに撮影できない。


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川原に多数いたトンボ(サナエの一種?)

そうそう、川原と言えば…

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尋常でない数のケバエが発生していました。

地元の釣り人も「こんなにたくさん沸いているのは初めて見た」と言っていたほど。
川面に落ちた個体をウグイらしき魚が食っていました。

しかし、これだけの成虫がいるということはちょっと前まであの気持ち悪い幼虫があちこちで大群を形成していたということでは…。

僕は割とそういうのも平気な方なんですが、その光景を想像するとさすがにちょっとゾワっとします。

2015年3月16日 (月)

狩人バチに擬態する?キリギリス

先日紹介した狩人バチに擬態してるっぽいサシガメを撮影した直後、同じサンパウロ市内の公園内で大型の狩人バチを発見しました。

メタリックグリーンのボディーとカラメル色の翅が綺麗なハチです。
ベッコウバチ系でしょうか。

間近へ行きたかったのですが、藪が邪魔して歩み寄れません。
腕を目一杯伸ばしてTG-3のシャッターを押します。

カメラの設定をいじっている隙に飛び去られてしまいましたが、一応最低限の絵は撮れたよう。

しかし、宿へ戻って撮影した写真を見直して驚愕。
これ、ハチじゃないわ。

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妙に太い胴にこの長い後脚…。

キリギリスだコレ!

だまされた。
昆虫にだまされた。
サシガメは見抜けたのに、こっちには完全にだまされた。
虫、すげー!

これってハチに擬態してるって解釈でいいんですかね?
別にそういうわけでもないのに、僕が勝手にハチだと勘違いしただけ?

いや、これは擬態ですね。
そういうことにしておかないと面目が保てないし。

2015年2月17日 (火)

狩人バチに擬態するサシガメ

とっくにブラジルからは帰国していたのですが、今月に入ってから体調が芳しくなく、ブログの更新をはじめ諸々の活動が滞っておりました。

それもこれも、取材で使用したSDカードがその帰路で壊れてしまったのが始まり…。
人間、精神的なショックを受けるとハッキリ身体に出るもんですね…。

それはさておき、ブラジル滞在終盤にサンパウロ市内の公園で面白い昆虫を見つけました。


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低木の上を飛び回る狩人バチ…
だと思わされましたが、よくよく見ると体型がおかしい。
翔び方にもハチ類らしい重量感というか力強さを感じません。


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正体はサシガメでした。
見た目もさることながら、動きまでハチによく似ています。
普通、サシガメ類はこんなにせわしなく飛び回りません。


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腰のくびれまで狩人バチ的。


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良い写真が撮れなかったのですが、翅を開くとさらに凄い!

後翅がごく小さく退化しており、まさにハチ!

こんなサシガメがいるんですねー…。感動です。

ブラジルあるいは南米といえば、猛獣や巨大魚などド派手な生物ばかり注目されがちですが、こういう小さな虫や雑魚、菌類などにこそ、その多様性の魅力が現れているのかもしれません。

しかし、サシガメも小昆虫にとっては狩人バチと同じく危険なハンター。
そして、鳥類や小動物などの捕食者にとっては刺毒持ちの厄介者。

ということは、このケースはミューラー型擬態に分類されるんですかね?

2015年1月20日 (火)

生殺しinブラジル 轢き殺しonザ・ロード

現在、諸用でブラジルにおります。

といってもフィールドに出る機会はほとんどなく、基本的に都市部で過ごしています。

「アマゾン行くの?」「何狙い?」という声が友人らから寄せられていますが、そんなワイルドなイベントとは無縁也。

主にコンクリートの上におります。
ちょっとした兵器レベルの熱を放つコンクリートの上におります。

でも一応、面白いものにも遭遇。

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バカでかいウスバカミキリの死骸。
車に轢き潰されてウエハースみたいな軽さとクリスピー感に。
無残。

いつか生きた姿を拝めますように。

アマゾンとかパンタナールはまた次回。
しっかりとプランを練ってからにします。

2014年10月 8日 (水)

昆虫探検図鑑

久々に新しく図鑑を入手しました。

(大学時代はいろいろと自前でも揃えていたのですが、卒業に伴う引っ越しで各方面にばら撒いてしまい、以降は図書館とネットで済ませていたのです。)

その図鑑というのは川邊透氏による昆虫探検(エクスプローラ)図鑑1600。

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最近、名称のわからない生物の画像を募集して回答していくという企画を本ブログ上でちょいちょい敢行していますが、応募が多いのがやはり小型の昆虫。

僕自身も和名を把握できていないマイナーどころが寄せられることも多く、そういったケースにおいてネット検索は非常に手間です。
そうなると、手に取って頁をめくりながら目当ての虫を探せるこの図鑑は非常に強い。
苦手な分野の虫でも、おおよその分類さえ分かっていればたいてい探し出せます。

たいてい、というのはもちろん収録されていない種もあるということなのですが、この収録の基準がちょっと特徴的。
パラパラとページをめくっていてまず気づくのが、掲載されている虫の偏りっぷり。

たとえば、カマドウマ類はかなり充実しているのに、他の図鑑ならかなりのページを割くところであるクワガタやオサムシなどの花形甲虫はメジャー中のメジャーどころの種しか掲載されていなかったり。

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綺麗な写真が多くて眺めるだけでも楽しいよ。

どうやら、「一般人が遭遇しやすい虫」から優先的にチョイスして掲載しているような印象を受けます。

分布地域で言えば本州、四国、九州に北海道を加えたいわゆる本土に限定されているようで、南西諸島産のものや局地的にしか生息していない種はほぼ除外されている感じです。

生息環境ごとに見ていくと里山や都市部の虫ほど充実しており、洞穴性、海浜性、寄生性など特殊な場所に暮らす虫もあまり載っていません。
あくまで大多数の人にとっての実用性を重視した作りなのでしょう。

やはり本ブログの「これ何?」のようなシチュエーションにはうってつけ…。



そして、一番度胆を抜かれたのがこの「付録」。


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超でかいポスタータイプの検索表がついてます。
しかも両面印刷のが二枚も。

図鑑本体を用いる場合は、「あー、これたぶんトビケラ系だな…」とか「ハゴロモの仲間だってとこまではわかるんだけど…」
といった風に検索対象の正体についておおよその目星がついていることが前提になります。

しかし、この検索表はおおまかな形や大きさを頼りに、まったく昆虫についての知見を持たない人でも直感的に検索を進めることができます。


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とはいえ、実際にフィールドへ持参して広げるにはさすがにちょっと厳しいサイズ。

お出かけ中に気になる虫を見かけたら、デジカメや携帯で撮影して帰宅後にこの表と照らし合わせるといいでしょうね。
実際、そういう使用法を前提に制作されているようですし。

いい図鑑なので気になった方はチェックしてみてください。

それから出版元の全国農村教育協会さん。
水中写真家さんたちと組んで「海産無脊椎動物探検図鑑」も作ってください!お願いします!!
あっち方面は昆虫より同定大変なので…。

2014年8月12日 (火)

漫画「お茶にごす」より『代わりにオマエが虫カゴに入れていたコガネ虫』 ~これ何? 質問と回答 その6~

数か月前から募集している「名前のわからない生き物」ですが、
写真の他にイラストやスケッチも受け付けております。

おかげでちょくちょく再現イラストも届くようになったのですが、想定外の応募が。

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なんと漫画の一コマ!
漫画に登場したこの昆虫の正体が気になるから同定しろとのこと。
変化球っすね。

出典は小学館より刊行されている西森博之さんの「お茶にごす」第一巻だそうです。


どういう状況でこのコマに至るのか、ここからどう発展するのかまったく見当が付きませんが、虫の正体はおおよそわかります。

胸から鞘翅の模様がかなり特徴的なこの虫はおそらくマダラコガネではないでしょうか。
吹き出し内のセリフにも「コガネ虫」とありますね。
(やたらにフンをするかどうかは存じません)
草むらや庭に出現する普通種で、灯火にも頻繁に飛来します。

さらに十数日遅れて、別の依頼者から写真での投稿も。

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これは紛れもなくマダラコガネ。
斑紋の形状や濃淡にある程度個体差があるのですが、模様のパターンはだいたい例の漫画の個体と一致していることが分かると思います。
特に前胸背板にある二つの大きな斑とか…。
(ちなみに最近、こんな感じで同じ生き物が同時多発的に投稿される例がけっこう出てきてます。おもしろいもんです。)

イレギュラーな投稿でしたが、回答する立場としてはなかなか面白かったです。
そしてどういう経緯でマダラコガネが登場したのか、そもそもどういう漫画なのか気になって仕方がないので、近いうちに読んでみようと思います。お茶にごす。

そういえば西森博之さんといえば、庭の池に沸いた蚊を退治するためにアジアウキガエルを放ったら翌日には全て脱走していたというエピソードもありますね。

きっと生き物がお好きなんでしょうなあ。

2014年7月15日 (火)

竹筒トラップ 2014

昨年初夏に設置した竹筒トラップ(デイリーポータルのこちらの記事を参照 )。
今年も一組だけ継続して設置しておきました。

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去年やって来たコクロアナバチと
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シリアゲコバチ。

…正確には片付けるのが面倒くさくて一年間吊るしっぱなしにしていただけなんですが。

昨年は記事内で紹介したコクロアナバチとそれを狙ってやって来たシリアゲコバチの他に、記事公開後にフタオビドロバチが巣というか産卵床を作っていきました。

今年はコクロアナバチの藁くずが目につかないので空ぶったかなと思っていました。
ところが、先日の台風8号上陸に備えてトラップを室内へ回収したところ…

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おあー!泥の蓋が出来とる!!4つも!!
ということはこの中にいるのはアレだな。今年も来てたのか~。
台風が過ぎたらまた外に出してやらないと。

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って思ってたらフタオビドロバチくん羽化してるし!部屋の中で。
お前、タイミングいいなー。今外ヤバいよ。嵐なうよ。

そんなこんなで台風が過ぎて雨が止むまでに4分の3匹が羽化してしまった。
もうトラップ自体は外へ戻したので、そろそろラスト1匹も飛び立ったでしょう。

やっぱ竹筒トラップ楽しいです。
来年も仕掛けるかな~。

2014年4月25日 (金)

イシガケチョウの幼虫

自宅裏のホソバイヌビワにイシガケチョウの幼虫が付いてました。

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この1匹だけでしたが、何令でしょうかね?

2014年4月15日 (火)

金属光沢のある虫をきれいに撮るのって難しいね

好きな虫、アカガネサルハムシを見つけました。

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小粒だけどメタリックグリーン&レッドに彩られた綺麗な甲虫。
色彩的な魅力はヤマトタマムシにも引けを取らないのではと思っています。

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しかし、この手の虫は金属光沢を上手く写真に残すのが難しいです。
撮る度に、「あれー。本当はもっと綺麗なんだけどな…。」と悔しい思いをします。

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センチコガネやタマムシもあまり満足に撮れた試しがありません。
特にハムシ類は小さいのでピントを合わせるのも一苦労。

そろそろちゃんとカメラの勉強もしなければ…。

2013年8月 4日 (日)

ネブトクワガタ!!!とクワガタの「歯型」の話

先日、ある実験のために地元長崎県の山に入りました。
小学生時代に友達とクワガタを捕まえて遊んでいた場所で、十数年ぶりの訪問でした。

実験に向いている場所を求めて散歩も兼ねて歩いていると、昔よくクワガタやカブトムシがたかっていたクヌギを発見。
ちらっと覗いたところ、樹液にはあの頃と変わらずカブトムシとコクワガタとヒラタクワガタ、それからカナブンにヨツボシケシキスイも集まっていました。

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「おー!変わってない!」と喜ぶと同時に「あの頃だったら目の色変えて捕まえまくってたかなー。」と自身の成長を確認。
俺も大人になったぜ。

しかし、ここで木の洞の入り口に、細かい筋の走った小さな甲虫の翅が見えた。

「ネブトォッッ!!」と(心の中で)叫び、すかさず洞へと指を突っ込んで捕獲。
地元ではとても珍しく、少年時代は一度も見つけられなかった「ネブトクワガタ」というクワガタムシだ。


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クワガタにしてはすっごく小さい種類なんだけどね。それでも見てみたかった。

せめて自然の中でのありのままの姿を写真に収めておいてもよかったのではと、今になって思う。

でもしょうがないのだ。
頭より先に体が動いたんだから。ほぼ脊髄反射だ。

小学生の頃から全然成長してませんでしたね…。

上のネブトクワガタの写真を見て「えっ、しょぼっ!」と思った方もいるだろう。
そういう方は(そうでない方も)一度「ネブトクワガタ 大歯型 」で検索をかけてみてほしい。
やたらガタイが良くていかしたネブトクワガタの姿を拝めるはずだ。

※クワガタは同じ種類でも大きさによって大顎の形がガラッと変わります。
上のネブトクワガタは一番小さくて貧弱な大顎を持つ「小歯型」と言うタイプ。

分かりやすい例としてノコギリクワガタの大・中・小歯型を紹介。


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大歯型

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中歯型

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小歯型

写真上段から順に大歯型、中歯型、小歯型となっております。

ね?同じノコギリクワガタでも全然印象が違うでしょう?

やっぱり大歯型が一番立派でかっこいい。
そしてランクが下がるにつれてだんだんと地味になっていく…。
子どもたちの人気の度合いも、基本的に歯型に応じて変化する。

この夏、クワガタを見かけたら「歯型」にも注目してみよう。

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