カテゴリー「虫(昆虫以外)」の記事

2015年10月10日 (土)

沖縄フィールドワークトリップ

川ガーラを釣った8月に引き続き、9~10月も沖縄本島へ行ってまいりました。

当初、そんな予定はまったく無かったのですが、知人らから突然の招集がかかり…。
まあ、断る理由も無いというか、むしろ年中行きたいと思っている土地なので即承諾。

関西と関東でTVの仕事をこなしてズタボロのまま那覇空港へ!

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今回呼び出された理由は、生物好きたちが集まる沖縄旅行のガイド(とは名ばかりで、僕も一緒になって楽しんでいただけですが)。

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2013年9月 2日 (月)

深海ウオノエ (ホラアナゴノエ)

いつだったかのオオゲジ記事に続いて、今回も気持ち悪い写真が多いです!
脚がいっぱいある系や寄生虫系が苦手な方は読まれない方がいいかも…。




6月、東京湾口に深海魚を釣りに行った際、口の中で寄生虫を養っている魚が釣れました。

深海性のアナゴであるホラアナゴの仲間なんですが…

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でっかい虫が口からのぞいてます。
いわゆる「ウオノエ」とか「タイノエ」と呼ばれる魚にとりつく寄生虫なんですが、むちゃくちゃデカい!

これは面白いと魚類を研究する知人に送るため魚ごとクーラーボックスで保存しておきました。

ところが上の写真をTwitterにアップしたところ、ある大学でウオノエを専門に研究している研究者さんから「サンプルとして提供してくれ」という依頼が。
それは願ったり叶ったり。友人の方は専門家でも何でもないので即却下。

冷凍便でお送りするため、梱包しようとクーラーからアナゴを取り出すと…

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ホラアナゴの鰓孔からダイナミックに脱走を謀っていました。
(口を閉じた状態で保管していたのでこんな結果になったみたい)

〈※訂正〉出てきた位置を見て「喉を食い破ってる!」と戦慄したのですが、それは僕の勘違いでした。
研究者の方曰く、このホラアナゴ類は普通の魚と違って鰓孔が下向きに開いているのだとか。
そのため、鰓から脱出するという妥当な選択にも関わらず、余計に奇怪な画となってしまったようです。


ちなみにこの時点で捕獲後およそ50時間が経過していて、アナゴはもちろん絶命しています。
、この巨大ウオノエはまだまだ元気に生きていました…!

こんなにタフな生き物だったとは…。


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しかしこのウオノエ、デカい…。

ここまでのサイズは初めて見ました。
ピラルクの舌には草履みたいなウオノエが付くという話も聞きますし、
実はこの程度の大きさはたいしたことなかったりするのかも。


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子持ちっぽい気も?

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顔立ち、というか目つきが同じ等脚類のグソクムシっぽくて男前。

ちなみに送り先の研究者の方に種類を同定していただいたところ、
「ホラアナゴノエという種であろうとのことでした。
(本記事では当初、「ホラアナゴノエの一種」と表記していましたが、それは誤りでした。申し訳ありません。)

こういう一見ニッチな研究を地道に続け、知見を収集できる方がいるからこそ、僕らは本やネットで気軽に生物の情報を知ることができるのですよね。
ひたすら感謝感謝です!

2013年7月23日 (火)

日本にもサソリがいる

日本にも正真正銘のサソリが生息しているって知ってます?
日本と言っても沖縄県八重山諸島なんですが…

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もう二年以上前でしょうか。そんなジャパニーズ・スコーピオンを探し求めて、東洋のガラパゴスこと西表島へ行ってきました。

探し方は簡単。適当な石や倒木、捨てられたベニヤ板なんかをひっくり返しては元に戻すの繰り返し。あとは場所選びと運。

サソリを探していると他の生き物も次々に飛び出します。
一番遭遇する機会が多いのはこちら

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サソリモドキ。
確かに前足がハサミだったり尻尾が長かったりしてサソリっぽくはあるけれど、よく見ると体のシルエットというかバランスは全然違います。

ちなみに酢酸系のものすごく臭い毒液をスプレーしてきます。目に入ると危険。

あと毒系ではこいつがヤバい。
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サキシマハブ。
これも日が傾いてから林道や登山道を歩くと高確率で遭遇します。
本島のハブより小型。

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サソリよりヤシガニの方が出会いやすかったりも。

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サソリ!?
いえ、これはマングローブ林に生息するオキナワアナジャコという甲殻類。
タワーのような巣を作ります。

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そんなこんなで2日かかってようやく見つけたのがこの国産サソリ第一号、「ヤエヤマサソリ」。
すごく小さいけどこれでも立派な大人。

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ものすごくおとなしいサソリで、素手でつまんでも全然攻撃してこない。
やっと毒針を振り回しても

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針が貧弱すぎて指の皮に刺さらない。

たぶんこの毒針はエサにしているシロアリなどの小さな虫を捕獲するためのもので、敵からの防御に使用することは想定(?)してないんでしょう。
毒も微弱。

でも万が一ってこともあるから絶対真似しちゃだめですよ。

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ヤエヤマサソリは内陸の湿った場所に多いようですが、海岸の乾いた倒木をひっくり返すともう一種のサソリが見られます。

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冒頭にも写真が出てきたマダラサソリ。
こっちはヤエヤマサソリよりちょっとだけ大型。
体型も異なり、尻尾が太い以外はよりシャープな印象。

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こちらはやや攻撃的。ですがやはり毒針は軟弱で指の腹を貫けない。
まあ手のひらの皮って分厚いですからね…。

ちなみにその後、別の機会にいろいろ試してみたところ顔面など皮膚の薄い箇所は刺せることが分かりました。

鼻の頭を刺されましたが、あまり痛くありませんでした。
痛み自体もあっという間、1分と経たずに消えてしまいました。
特に腫れもしなかったし。

でも絶対真似はしないでくださいね!虫の毒への耐性は個人差が激しいので!

2013年6月24日 (月)

オオグソクムシほしい

昨年末に開催された「アクアリウムバス 」というイベントにて、瓶詰めのオオグソクムシを発見。

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イケメン。

深場の生き物なので水温管理など飼育は難しそうなイメージがあったのですが、
ブースのスタッフさん曰く非常に飼いやすいとか。

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しかもイベント価格とは言え2,000円って安くないか?

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見る角度によっては結構かわいい

前々から欲しかったし買っちゃおうかな~
とも思ったが、これはあくまで観賞用。大切に終生養ってくれる飼い主さんに買われてほしい。

僕の場合は用途が違うので…。
オオグソクムシはヌタウナギの筒漁でよく揚がるとか。
昨年までは神奈川の漁師さんが水族館などに向けて販売もしていた。
その漁に同伴させていただく予定だったのだが、なかなかタイミングが合わず今夏に持ち越しに・・・

と思いきや今年からは一旦休漁に入るそうで、それも叶わなくなってしまった。

いっそ駿河湾の有名なあの船にお願いしようかな~。
深海を目指す者としてはいずれ乗らなければならないのだし。

お土産何にしよう…。

2013年5月 8日 (水)

バチ抜け

現在、故郷である長崎におります。

先程、なかなか眠れないので久しぶりに長崎の海を覗いてみようと散歩に行ってきました。
ずっと見てみたかったあるものが見られるかもしれないと淡い期待を抱いて…。

その「あるもの」とはこちら。

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スカイフィッシュの群れ!!

…などではなく、ゴカイの仲間の大群です。

ゴカイといえば砂地や石の下にミミズのように潜っているイメージですが、
こいつらはひらひらと水面近くを泳いでます。

これは春先に限って見られるゴカイをはじめとする多毛類も繁殖行動で、「バチ抜け」と通称されます。

(現在では全国的に多毛類をバチと言い慣わすそうです。主に釣り人が。)

バチ抜けは多毛類を食べるスズキなどの魚を寄せるので釣り好きには馴染みの現象のようです。

今日は漁港の一角に集まっていました。
ちょうど防水コンデジを持っていたので水中撮影を試してみたところ…

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けっこう素早く泳ぐのでぶれぶれになってしまいました…。

でも密度の高さは伝わるかな?
苦手な人には地獄絵図っすね。

でもこの「バチ」、ずいぶんと小さい。

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体長は2センチほどしかなく、ずいぶん寸詰まりな体形。
どちらかと言うと同じ環形動物ならヒルっぽい印象です。
何という種類だろう?

釣り餌の青イソメや砂虫なんかとは大違いですね。


もうそろそろバチ抜けのシーズンは終わりでしょう。
滑り込みセーフで観察できてよかったよかった!!

そういえば、近いうちにある「ゴカイ」を探しに行こうと思案中。
でもダイオウイカをはじめ、他にも探しに行かなきゃいけない生き物がいっぱいいるのでどうなることやら…。

ターゲットに優先順位をつけるのが辛いです…!

2013年2月 4日 (月)

サソリを食うinバンコク

誤解している方が多いようなので言っておきます。

某サイトでは深海魚やら虫やら亀やら、割と変なものを食べている様子を公開しているので意外に思われるかもしれませんが、僕はゲテモノ食いが嫌いです。

いや、ゲテモノと称されるような食材を食べること自体は悪いことだと思っていません。
「とりあえず話のタネになるし~」とか「こんな変な者食べちゃう私って超アンダーグラウンド!個性爆発でかっこいい!」みたいなノリで、「目立ちたいから」とファッションとして妙な食材を食べることが嫌いなのです。

「ファッションゲテモノ食い」はハッキリ言ってかなり下品な趣味だと思います。
そんな薄っぺらな動機でギャーギャー騒ぎながら食べるのでは、食材である生物たちに失礼だと思うのです。

「じゃあお前はどういう理由でいっつも変なモン食ってんだよ」と問われれば、

格好つけて言うと、「知的好奇心を満たすため、生物およびそれを取り巻く文化への造詣を深めるために食べている」と答えます。
たとえば、「変わった生態の生物は、食味も変わっているはずだ。一体どんな味なんだろう?」とか、
「自分が暮らす土地ではゲテモノ扱いされているけど、よその土地では食材として珍重されている生き物がいる。実はおいしいのか?」とか、
「この生き物、誰も食べないけどそんなにまずいのか?なら具体的にはどれくらいまずいんだ?」といった疑問に突き動かされて食べているのです。

・・・なんだかネガティブな話になってしまいました。
なぜこんなことを書いたかというと、今回はあえてその「下品なゲテモノ食いたち」をターゲットにした食べ物に挑んだ時のことを記事にするからです。

その食材が何かと言うと・・・

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こちら。
サソリです。

場所はタイの首都バンコク。
バックパッカーの聖地と称されるカオサン通りにて、海外からの観光客向けに販売されていたものです。

Imgp2978               「スコーピオン!スコーピオン!」…って見ればわかるよ!

こんな感じで売り子さんが観光客に声を掛けながら売り歩いています。
で、旅先で浮かれてる観光客グループがホイホイ買って、
大げさに目を剥いて咥えた写真を撮りながらきゃあきゃあ騒いで食べるわけです。

うーん、まさにゲテモノ食い!

こういう商売に加担するのは気分がよろしくなかったのですが、
以前にデイリーポータルZに掲載されていたほそいあやさんによるこちらの記事を読んで以来、
このサソリ料理には興味を持っていたので食べてみることに。
(ほそいさんは異常に強い食への探求心から真摯に珍食材と向き合っている方です。誤解無きようお願いします。)

Imgp2983                硬い。

値段はまあ観光客向けだから高かろうとは思っていたのですが、最初はなんとタイなら安宿で一泊できるほどの値段をふっかけられました。
値切って値切って、最終的にかなり安くはなったのですがそれでも屋台でなら3食済むほどの価格(と言っても500円程度)。
それ以上の交渉はめんどくさくなって同行者と割り勘で購入、一匹を分け合って食べました。

おそらくペット用に養殖されたチャグロサソリ(サソリの同定に自信ありません。間違っていたらどなたかご指摘を・・・)の流用かと思われるので、多少高くつくのは納得です。

まあ、野外採集個体だったらさらに高くなるでしょうが。

素揚げした後にタレ(ナンプラーベース?)にドブ漬けしているようで、かなり味付けが濃い。
素材自体の味は、典型的な「節足動物の味」といった感じ。けっこうおいしいです。

特筆すべきはその外骨格の硬さ。
お盆の上でもひと際大きな個体を選んだこともあるのかもしれませんが、
「アメリカザリガニかよ!?」というくらい歯ごたえがあります。サワガニレベルを想像していたので驚きました。

特にハサミが硬い。噛み砕く瞬間に「ガリッ、バキッ!」という音が鳴ります。
破片が口内に残り、飲み込むタイミングがわかりません。
胴体はそれに比べるといくらか食べやすく、パリパリ、サクサクとした食感が楽しめます。

まあ、なかなか面白い体験でした。

こういう商売が成り立ってるってことは、ゲテモノ食いも生物に関わる立派な文化と言えるのかもなあと思ったりもしました。
今の世の中、もはや食欲を満たすこと、舌を楽しませることだけが食事の役割ではないのかもしれません。
そう遠くない未来にはこういう「悪ふざけの食文化」が市民権を得るのでしょうか。それはそれで、物質的な豊かさの証明ではあるので喜ばしいとする見方もありましょう。

・・・それでも俺はゲテモノ食いを認めんけどな!!

2012年12月 7日 (金)

蚰蜒愛で ~げじめで~

本日の記事は相当気持ち悪いです。閲覧注意です。

ブログ以外の媒体で書こうかと思っていたネタなのですが、
どう考えてもGOサインが出るわけがない内容なのでここで垂れ流します。
正直、個人ブログでもこれはどうなんだろうなあ…という感じです。

脚が多い系が苦手な方はスクロールしない方がいいと思います。
引き返して猫とかフェレットとかの画像を探して和むのがいいでしょう。

画像にモザイクとかそういう小細工は無いです。


















今日の主役生き物はこちら。







Imgp1063_2          レディー・ガガのイセエビには負けんよ。


そう。
今回は「脚がいっぱいある系生物」のトップアイドル、オオゲジと戯れるお話です。

…上の写真、なぜこんな前衛な感じになっているかと言うと、
秋に沖縄本島でキャンプ中にオオゲジを発見。
ついハンドリングしながらオオゲジの顔の撮影を始めるも、興奮したオオゲジがわさわさと腕から肩に登り、
そのままうなじ、後頭部、頭頂部と移動。

気づけばこんなことに。

Imgp1030          見た目がちょっとおっかないから、ムカデみたいな危険な生き物だと思われがち。
          でも実はとてもおとなしい無害な生き物。

Imgp1046          オオゲジ顔アップ。コオロギとか昆虫っぽい顔つきで意外とカワイイ。

「払い落せよ!」と思われるかもしれませんが、ゲジ類の脚はとてももろく、ちょっと触ると簡単に抜けまくります。
すぐに脚が足りなくなって邪悪なナナフシみたいな悲惨な姿になってしまうので下手に掴んだり払ったりできないのです。

でも慣れるとお互い平気なもので、面白いので顔に乗せたまま食事をとったり友人と談笑したりしてしまいました。
手乗り文鳥みたいなもので、自分の身体の上で大人しくしてくれるとなんだか愛着がわいてしまうものなのです。

Imgp1066          膝の上に猫を乗せる感じで。

そうそう。オオゲジの脚はトゲトゲしていますが、肌の上を歩き回られても全然チクチクしたりはしませんでした。

Imgp1034          未知の生物に寄生されているわけじゃないよ。

今回のキャンプは今まであまり接したことの無かったオオゲジくんと親睦が深められて良かった。
みんなオオゲジくんのことキモいとか怖いとか悪く言うけど、あいつけっこう優しくていい奴だったよ。


2012年11月23日 (金)

日本最大のクモ

日本で一番大きなクモは?との問いへの模範的な回答は3通りある。

まず分布も広く一番よく知られているのが「アシダカグモ」
ゴキブリを食べてくれる代わりにゴキブリより威圧感のあるアイツである。
しかし、このアシダカグモは19世紀に日本へ入り込んだと思しき外来種なのだ。
「日本一」の称号を与えるのは少々ためらわれるかもしれない。

続いては南西諸島に生息する「オオハシリグモ」
これは分布の狭さと人目につきにくい生息地からややマイナーな扱いを受ける巨大グモ。
しかしそのサイズはアシダカくんを凌ぐほど。
体重や足を広げた直径?ではこの2種が頂上を争うのかな。

そして3つ目の回答である僕が一番好きな「日本最大のクモ」がこちら。
P1030610「オオジョロウグモ」
こちらも南西諸島に生息するクモである。
先述の2種とまず大きく異なるのがその生態。このクモは網を張るのだ。
金色の糸で紡がれた人の背丈ほどの巨大な網は圧巻。
海沿いなど開けた場所に多いので人目にもつきやすい。
次回沖縄を訪れたら木の枠にこのクモの網を張り、蝶を捕まえたり小魚を掬ってみようと思っている。
(実際に網に触ってみるとそれぐらい余裕だろうと思えるほど丈夫。小鳥が捕まることすらあるそうだ。)

このクモが日本最大と言われる所以は体の長さ。
大きなメスではなんと5センチにも及ぶ。(クモは基本的にメスの方が大きい。)
この点ではアシダカグモやオオハシリグモに大差をつけていると思われる。
その代わり(?)脚は細く貧弱。ここは徘徊性のクモじゃないからしゃーない。
僕はむしろこの脚がアイアイの指のように禍々しくてかっこいいと思っている。

この辺が日本最大のクモってことでたいていの人は納得すると思う。
でも僕は八重山に生息するジョウゴグモの一種が体重部門を制覇できるほど巨大化するのではと睨んでいる。
裏の王者みたいな。

あいつは国産タランチュラを名乗っても恥ずかしくないんじゃないかなー。
写真が無いのが残念!