カテゴリー「軟体動物」の記事

2015年7月29日 (水)

出ずっぱりの一か月 ~NEWSの加藤さんとクリオネ食ったり怪魚ハンターに遭遇したりミッドタウンで講演したりエイリアン追いかけたり~

一か月ぶりに自宅へ戻りました。

その間、沖縄→関東→沖縄→東京→関西(途中でなぜか東海へも…)
ととてもせわしなく動いておりました。

バタバタの北海道から帰ったと思ったらすぐこれだよ。
と言いつつ、これくらい出ずっぱりな方が実は性に合ってるんですが。

しかし今回も濃かった…!

沖縄に到着するや、いつもお世話になっているYさんと二日間の川釣りへ。
都市河川のサメ釣りを案内するも、またもタイミングが悪く敗北…。

でも、その後には某釣具店の名物店長・ミノルさんの助けもあってタメトモハゼとホシマダラハゼを釣ってもらえて一安心!
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タメトモハゼ 婚姻色の綺麗な雄個体

Yさんと別れた直後には急な仕事で東京へ。

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2014年12月22日 (月)

ヒョウモンダコ(属のオオマルモンダコ)!

二晩ほど沖縄へ行ってきました。


自由になる時間は少ないながらも、友人らの計らいによって大潮ド干潮、真夜中のイノー歩きへ。

オオイカリナマコやオニヒトデなんかを撮影していると、何やら見慣れない小動物が。

小さくて、白地に青い斑点。これって…。

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なんと憧れのヒョウモンダコ!
正確にはヒョウモンダコ属のオオマルモンダコという種類。

いるもんだなあ!
沖縄の海なんて数えきれない程出向いているけど、遭遇したのはこれが初めてです。

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厚手のグローブを二重にしてハンドリング。
※ヒョウモンダコは有毒で、咬みつかれると非常に危険です。絶対真似しないでください

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ヒョウモンダコはご覧のとおり、大変綺麗なタコですが、それは危険性の裏返し。

唾液にフグ毒として有名なテトロドトキシンが含まれており、咬みつかれると死に至ることもあるとか。

もちろん、誤って唾液腺を食べてしまっても中毒を引き起こします。
むやみに触れたり食べたりしないようにしましょう。
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ちなみに今回、よく洗った腕だけを煮つけにして試食してみましたが、味はごくごく普通の小ダコでした。
それ以上でもそれ以下でもないですね…。

特に美味しいとか変わった味がするといったことはありません。
ただの食べごたえが無いタコです。
リスクを冒してまで食べるようなものではないでしょう。

煮つけ食べたけりゃイイダコを買いましょう!
沖縄ならシガヤー(ウデナガカクレダコ)を!

2014年7月 2日 (水)

アフリカマイマイを美味しく食べるには

外来生物には食用に持ち込まれた種も多く、そういうバックグラウンドを持つものはほぼもれなく大概おいしいものです。

でも「さすがにこれは美味しくないだろ~・・・」というものが少なからずいるのも事実。

その筆頭がアフリカマイマイ
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アフリカ原産のでかいカタツムリなんですが、これはとても美味しそうには・・・というか食べられそうには見えない・・・。
僕も食べてみたことはあるのですが、調理と試食の際にモチベーションを保つのがなかなか大変でした。

とりあえず、何の処理もしないままのつぼ焼きでは生臭い上にぬめりがひどくて無理。
良く揉み洗いしてエスカルゴ風にしてようやくそれなりに・・・と言う感じでした。

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アフリカマイマイのエスカルゴ風

が、本日あのDEEokinawaでこの貝をちゃんと「美味しく」食べる方法が公開されました。
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DEEokinawaさんより拝借。これだけ綺麗に、豪勢に盛り付けてもまだあまりおいしそうじゃない…。

こちらではまず下ごしらえとして酒と赤ワインを加えて煮込んでいました。
この辺りがポイントなのかも。

ちなみにこの記事を執筆したライターさんはアフリカマイマイが沖縄で食品として養殖・加工されてきた歴史について研究していたという「食材としてのアフリカマイマイ」のエキスパート?です。
そのため食材としてアフリカマイマイを扱うことにも抵抗が無かったのかも?

そういう方が書くと、ただのチャレンジレポートにならず記事に深みが出ますね。
というわけで個人的にアフリカマイマイを美味しく食べるコツは
1.臭み消し対策を怠らないこと
2.出来る限りヌメりを取り去ること
3.「これは食べ物だ」と自己暗示をかけること
この三つだろうなと思います。
特に三番目が重要かな…。

2014年4月 1日 (火)

ホタルイカ掬いとアンコウ

昨年の雪辱を晴らすべく富山へ行ってきました。

この時期の富山湾と言えばホタルイカの接岸。
現地ではそれを岸から掬い採る遊漁が盛んです。

結構タイミングがシビアな遊びで、昨年は一匹も見つからず涙を飲みました…。

が、今年はと言うと!

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ビンゴ!
大当たりと言うほどではないらしいのですが、それでも充分な数を観察&採集することが出来ました。
触手の先の発光器が放つ光は想像以上に明るく綺麗でした…。
手持ちのカメラではとてもとても撮影できなかったけどね。

採ったホタルイカはもちろんすぐさま沖漬けに!


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…大変おいしゅうございました。

これは来年も行くかも…。
いや、毎年行くかも…。

富山でお世話になったみなさん、良い思い出を作らせてくださり本当にありがとうございました。

ありがたいと言えば、港をうろうろしていたら漁師さんに生きたアンコウを見せてもらいました。というかもらいました。


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ものすごくかっこいい!そしてかわいい!
名も知らぬ漁師さんも、高価な魚をありがとうございました。

それから、富山ではまさかの彼にも再会!

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かなり脆くなっていてヒビも目立つが、圧倒的な迫力はあの日のまま。
思い出の一匹がどこかでこうして形に残っているというのもいいものですね。

撃った獣や釣った魚を剥製にする人の気持ちがわかった気がします。

2014年3月18日 (火)

僕はまだダイオウイカを捕獲できない

バラエティ番組の企画で、以前紹介したダイオウイカ用釣り針を深海500~700メートルへ沈めてきました。

当然、そう簡単にダイオウイカにコンタクトできるわけはないのですが、針をはじめ、仕掛け全体の問題点などを洗い出すテストにはなったかなと思います。

その結果を受けてバランス、絡み防止、エサの保持力、スッテへの応用を考えて沖縄の鉄工所で作り直していただいたセカンドバージョンが昨日、手元に届きました。


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相変わらず非常識なサイズ。
ダイオウイカはわかりませんが、人間はすごい勢いで食いつきそうですよね。別の意味で。
NHKのおかげでダイオウイカブームですし、変に注目されてしまいそう。


僕は本気で生きたダイオウイカを捕えて触りたいと思っています。
確かに本気ですが、まだ本気度が足りないなと悟りました。
実際に釣り針を手に取ってみた段階で。
“超”本気な人なら、まずこういう道具の準備に時間を割くのではなく、
とりあえずフィールドに出向くことに全力を尽すだろうと思うのです。

手ぶらでも、まず過去にNHKが実績を上げた小笠原へ渡るでしょう。
一日でも長く滞在して漁師さんたちから情報を集めるでしょう。
いざ船を出す日に備えて、根回しをするでしょう。

僕はそれをせず、楽に「着実に計画が進んでるぞ」という自己満足を得られる道具作りに逃げてしまった。

しかも、こういう目に見えるモノを作って公開することは「俺、面白いことしてますよ。注目してね!」という安いパフォーマンスにもなってしまいます。

自分で言うのもなんですが、人気者になったダイオウイカをダシにして目立とうとしているようで不快です。


それを否定するためにはとにもかくにもまずフィールドに出なければならないのですが、
未だに小笠原行きの予定すら立てられていないという・・・
ダイオウイカを手にするまでいったい何年かかるんでしょうね。
個人的には何年かかってもいいんですが。


2012年末のNHK撮影チームによる「ダイオウイカ革命」以来、僕以外にも、僕以上に本気でこのイカを狙っている人がたくさん出てきたはずです。

きっと彼らが近日中に良いニュースを聞かせてくれるのではないでしょうか。

あ、そういう奇特な方でこの釣り針を試してみたいという方がもしいらっしゃいましたらご相談くださいー。

2014年1月18日 (土)

大村湾奥でスルメイカ

つい先日、長崎県は大村湾内のとある港を散策中に3匹のスルメイカが並んで漂っているのを発見し、とても驚きました。

というのも、大村湾は湾口が非常に狭いほとんど湖のような内海で、
スルメイカのような外洋に依存するツツイカ類はあまり生息していないためです。

一応記録があることは知っていましたが、遭遇したのは初めて。
しかもよりによって湾の最奥部、河口付近でした。

最近夜更かしが多くて疲れていたので見間違いかなと思いつつも、大急ぎでタモ網を用意。

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掬ってみると本当にスルメイカでした。

たまたま帰り道で遭遇した漁師さんに見せるととても驚いていました。
やはり珍しいことのようです。

偶発的に迷い込んだのだと思いますが、大村湾にはモンゴウイカと、わずかばかりのアオリイカしかいないという認識を改めさせられました。

何でも過去にはソデイカも採れたことがあるとか…。

   
で、採ったスルメは持ち帰ってゴロ焼きでいただきました。


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卵巣(チチコ)も肝と一緒に突っ込んで焼きました。醤油マヨでガツガツ食べます。

ゴロ焼きは作るのも食べるのも初めてだったのですが、今まで食べたイカ料理の中で一番好みでした。

僕はイカ刺がそんなに好きではないので、今後は新鮮なイカが手に入ったらコレで楽しむことにします。

2013年12月12日 (木)

ソデイカの眼は捨てちゃダメ!!

この前の記事の続き。

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捨てられる直前(直後ではという意見もあり)のソデイカ・アイを救出し、
男だけの集まりらしく超適当な味付けで煮る。

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こっち見てるよ…。怖ええ…。

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調味料は酒、しょうゆ、砂糖少々、そしてなぜか岩のり…

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しっかり煮込んで完成。

数年前に研究者の方から見せてもらったダイオウイカの眼の液浸標本にそっくり…。

でも味はすごく美味しい!!
水晶体以外はソデイカと思えないほど柔らかく、旨みも強い。


ソデイカは一パイあれば嫌というほど大量の肉が採れる。
なのでワタや眼など、胴とゲソ以外は迷わず捨てがち。
だがこれは捨ててはいけない部位だ!!もったいないから。

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僕の舌がおかしいのではと不安になり、半澤さんたちにも食べさせるがやはり好評。

結局、三角コーナーを漁るという最低限文化的でない行為を経て6個すべての眼球を救出、消費。

皆さんも新鮮なソデイカが丸ごと手に入ったら、ぜひお試しあれ!

2013年12月 5日 (木)

帰国、そして即日本海へ

無事、帰国しました。

行先や成果については追って報告します。

で、帰国直前にデイリーポータルでもお世話になっている怪魚ハンター小塚さんとバンコクの釣りバカ半澤さん両名からソデイカ釣りのお誘い。

即決でチケット変更&帰国後成田から羽田を経由して富山へ直行しました。

結局潮が悪かったのかソデイカは1パイも釣れませんでしたが、
夜は前日に半澤さんと小塚さんが揚げたソデイカを料理して楽しむことが出来ました。

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しかし見るたびに思うのですが、このソデイカという生物は眼が大きい!

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小学生のようにはしゃぎつつ解体していくと

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三角コーナーの中がナイトメアな感じに。

こんなに立派だと捨てるのもったいないなー。ということで救出、そして調理。

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はたしてお味は・・・?


・・・もう原稿の締め切りが迫っているので続きはまた今度!   













2013年11月17日 (日)

ダイオウイカ&ダイオウホオズキイカ用釣り針

いろいろあって9~11月の間に沖縄に3回も行ってきました。

まだ暑さの残る沖縄では友人の結婚式や仕事などさまざまな用件を楽しみつつこなしつつ、
今年の元旦から温めていた企画の第一歩を踏み出すため、とある鉄工所を訪ねました。
これを作ってもらうために。

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※中央は比較用のソデイカ針

ダイオウイカ&ダイオウホオズキイカ用釣り針(カンナ)!

1mオーバー、20kgに達するソデイカを釣る針がこんなに小さく見えます。
と言いつつ自分でもさすがに大きすぎたかなと思っております…。

特に左側のはちょっとやりすぎかな~。対人間用のインパクトは最高だけども。
どちらかと言うと右側の小ぶりな方が実戦向きかと考えています。

逆に「あんな巨大な深海イカを釣るなら、もっと太くて厳つい針じゃなくていいのか!?」という声も聞こえてきそうです。

でもいいんです。むしろもっと軸の細い針でもいいかも。
なぜなら釣り針よりも確実にイカの脚の方が弱いから。

巨大なイカの重みとパワーに負けて針や仕掛けが壊れることよりも、せっかく掛かったイカの脚がちぎれたり身が裂けて針が抜けることを心配するべきだと思うのです。

魚なら分厚い表皮と頑丈な顎の骨を貫通するので多少強引にやりとりできますが、軟体動物であるイカには骨がありませんので…。

まあ色々知ったようなことを言っていますが、こんなものも所詮は全部妄想。よくて推察でしかありません。

そしてこの二つの釣り針もまだまだ改良すべき点の多い試作品です。
針先の角度調整、自重をさらに軽く、上下段の針の間隔をより狭く、隣り合う針同士ももっと密に…。
実際に組み上がって見えてきた問題点もかなり多いです。
(実を言うと僕はイカ釣りの経験がほとんどありません。イカ釣りにお詳しい方がいらっしゃいましたらアドバイスを頂けるようお願い申し上げます)

協力してくださった鉄工所の技術(とこんなことにつきあってくださる遊び心)には目を見張るものがあります。
こちらの要望、改善すべき点を伝えれば現時点では完璧に近いものを作っていただけるでしょう。

一番の問題は、いつ小笠原に行ってどうやって実戦に漕ぎつけるかですね(笑)。

まあPCの前であれこれ悩む前に、とにかく早いうちにいっぺん行ってみないと!!

2013年3月30日 (土)

富山敗走

「ホタルイカの身投げ」という珍現象を見に富山湾へ行ってきました。

しかし結果は惨敗・・・。
おそらく月の明るい晩だったのが敗因かな。
新月の夜がベストだそうで・・・。

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高岡市内のスーパーに並ぶ、朝採れたばかりのホタルイカ。

翌日、富山在住の有名な釣りライター、小塚拓矢さんのお誘いで富山湾の未知なる深海魚釣りに挑戦!
・・・したかったのですが、天候・海況が想定外に荒れてしまい残念ながら2日待つも出船できず。


こちらは声をかけていただけたこと、ギリギリまで波や風を見続けてくれたことに感謝で一杯なんですが、
船長と小塚さんは「関東からわざわざ出てきてもらったのに・・・」と申し訳なさそうにしていました。
それを見て、「やっぱり人に自然を見せる仕事は大変だなー」と今さらながら感じました。


100%見られる生き物なんていないんです。
そんなの当たり前だし、だからこそ自然を相手にするのは面白いんだと思います。

・・・こう書きながら、実は自分はギャンブルに狂う素質があるのではと怖くなってきました・・・。


そんなついてない富山行でしたが、その後、気を遣ってくれた(?)小塚さんのガイドによる自然散策の結果、富山は深海のみならずとても魅力溢れるフィールドが多い土地なのだと実感できました。

待っとけ富山、また来るからな!

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