カテゴリー「甲殻類」の記事

2015年10月27日 (火)

沖縄フィールドワークトリップ ソロ編 天然記念物両生類と巨大ヤシガニ

前回の続きです。

6人のメンバー全員を見送った僕は、一人沖縄に残ることに。
収録は数日後。
新刊の校正と新しく始まる連載記事の入稿さえ早めに終えれば、それまでは沖縄で自由に過ごせる。

ということで、熱が出るほど集中してPCへ向かった結果、2日間のホリデイ確保に成功。
那覇のレンタルバイク店で原付を借り、向かう先はやはり…やんばる!
ターゲットは皆に見せてあげられなかったハブ!
そして天然記念物のイシカワガエル!

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日本一美しいカエルと言われることもあるイシカワガエル。これは昨年撮影した個体で、アカマタに追われて川へ飛び込んできた。

まずは夜間にイシカワガエル撮影の実績ポイントへ。

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2015年10月10日 (土)

沖縄フィールドワークトリップ

川ガーラを釣った8月に引き続き、9~10月も沖縄本島へ行ってまいりました。

当初、そんな予定はまったく無かったのですが、知人らから突然の招集がかかり…。
まあ、断る理由も無いというか、むしろ年中行きたいと思っている土地なので即承諾。

関西と関東でTVの仕事をこなしてズタボロのまま那覇空港へ!

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今回呼び出された理由は、生物好きたちが集まる沖縄旅行のガイド(とは名ばかりで、僕も一緒になって楽しんでいただけですが)。

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2014年10月16日 (木)

最近食べたモノ 2014年9~10月

10月も半ば、朝晩はいよいよ冷え込むようになってきました。

僕のような素人が思うように獲物を捕れる時季も終わりですね。
ホンモノの猟師さんは狩猟解禁に備えてうずうずしているんでしょうが…。
まあ、僕の場合は獲物と言っても魚やその他水棲小動物に限られるわけですが。

というわけで、今秋はというと、スッポン、カニ、ウシガエルをかなりたくさん食べました。


・スッポン
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スッポンはスタンダードな鍋やから揚げにするほか、

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血を内臓や肉の切れ端と炒めた沖縄料理「チーイリチャー」が美味いことを発見。

・カニ
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地元の川で良型のモクズガニをゲットして喜んでいたら

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沖縄の川へ入ると、ものの数十分ででっかいノコギリガザミを確保…。
自然のポテンシャルが違います。
味も濃い!

・ウシガエル
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ウシガエルは唐揚げをはじめ、何にしてもおいしい万能食材です。
決してゲテモノというか珍食材的なポジションにとどまらせていい存在ではないと思います。
今シーズンだけで何十匹食べただろう…。

・タウナギ

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去年漁場?と採り方を覚えたタウナギは今季も食卓に。

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タウナギの青椒肉絲風。さしずめ青椒鱔魚(チンジャオシャンユー)
やっぱり中華風の味付けが合います。

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から揚げにしても美味。
ニンニク醤油でガッツリ下味をつけて疲労回復に。…効いた気はあんまりしないけど。


・イノシシ

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京都で農家を営む友人からはなんとイノシシを…!
沖縄に住む共通の友人らと「ブタの原種なんだからトンンカツにしよう!」ということになり、パン粉をつけて揚げてもらいました。
固いんじゃ…。臭いんじゃ…。とちょっとだけ心配だったのですが、まったくの杞憂でした。とってもおいしい。

今まで食べた猪肉の中でも上位に食い込む味。
きっと、血抜きと解体が完璧だったんでしょうね。

これはきっと何にしても美味いな…。

H崎さん、友人一同期待しまくりです!またお願いしますね!



と、まあこんな感じで色々捕って(貰って)は食ってました。
でも、しばらくはこんな贅沢もお預けかな?

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そういえば、シマサルナシ(右)も初食!
見た目も味もキウイそっくりでした!

2014年1月 8日 (水)

巨大ザリガニ ~タスマニアオオザリガニ~

さきほどテレビ番組で紹介されているのを見て
「そういえば」と思い出したタスマニアでの一幕。

せっかくタスマニアに来たのだから、タスマニアオオガニ(タスマニアキングクラブ)だけでなくアレも見ておきたいと空き時間に川へ。

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淡水の巨大甲殻類、タスマニアオオザリガニ。
限られた時間では自力で発見することはできなかったけれど、同行のガイドさんがなんとか1匹捕まえてくれました。

(このザリガニは絶滅危惧種で、観察・捕獲にはライセンスを持ったガイドの同行が必須)

とはいえこれでもまだまだスモールサイズ。
いつか片手では持ち上げられないようなモンスターサイズをじっくり探してみたいものです。

というかこいつは数日の時間さえもらえれば、かなりの高確率でグッドサイズが撮影できるはず。

興味のある方はこちらのページを参照してみてください。

ちなみに生息環境はこんな感じ。

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見事なブラックウォーター。
いかにも他の生き物もたくさんいそうに見えるんですが、魚も小エビも驚くほど少なかったです。

まあ、狭い範囲しか観察できていないので豊かなエリアもあるのかもしれませんが…。
次回はぜひ(可能であれば)ガサガサも試したい!!

2013年10月18日 (金)

ウオノエはスズメ味

先日、コメント欄に「食べられる寄生生物っているの?」という質問を頂きました。

答えは「いっぱいいます」というか
「美味い不味いはともかく、その気になれば大抵食べられるのでは」って感じです。

サナダムシを炙って食べたらそこそこイケた、なんて話も聞いたことありますし。

というわけで、先日の沖縄旅で食べたある寄生生物のお味について。

その寄生生物は過去記事でもちらっと紹介しました「ウオノエ」

捕まえて台湾風鍋にして食べたハリセンボンに寄生していたようで、鍋の底から出てきましたので味見しました。

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気持ち悪い上に品の無い画像なので小さな写真で…。

上の写真はふざけているわけではなく、同席した生き物好き少年たちに
「こんな風に魚の舌に寄生してるんだよ」とレクチャーしている場面から切り出しました。

そのまま噛み砕いて飲み込んだので子どもたちはびっくりしてましたが。

噂では「エビやカニっぽい味」と聞いていました。
まあ節足動物だしそうなんだろうな…と自分でも思っていたのですが、実際に味わってみると意外な結果に。

それなりに硬いが噛みしめるとポソポソと粉状に砕ける殻。
そして妙に濃厚な旨みと後味。
エビやカニのような味はあまり感じられない。
これは…。

スズメの丸焼きや丸揚げ(の頭)に似ている!!

僕のわずかな食体験の記憶を辿って出た答えがこれだ。
殻の食感はよく火の通った頭骨に、肉の味は脳に通じる滋味がある。

美味いか不味いかで言えば、美味いです!
(キモい!っていう先入観の無い僕に限った話ですが)
…こんな話聞きたい人はほとんどいないと思うけど、以上レポートでした。
ちなみに、この直後にもう1匹鍋からウオノエが出現したので、今度は中学生のKくんが挑戦。
「うまいです」とのこと。将来有望だね。

しかし、この日使用したハリセンボンは3尾。
つまり
寄生率3分の2だったわけです。
ハリセンボンってそんなに寄生されやすい魚だったのか…。

【業務連絡】
Kさん、今回は自分の観察力不足でこんなことになってしまいました!
次回沖縄に出向いた際は、ちゃんとウオノエ持ちのハリセンボンを確保してお送りします!
必要とあらばですが…。

2013年6月24日 (月)

オオグソクムシほしい

昨年末に開催された「アクアリウムバス 」というイベントにて、瓶詰めのオオグソクムシを発見。

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イケメン。

深場の生き物なので水温管理など飼育は難しそうなイメージがあったのですが、
ブースのスタッフさん曰く非常に飼いやすいとか。

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しかもイベント価格とは言え2,000円って安くないか?

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見る角度によっては結構かわいい

前々から欲しかったし買っちゃおうかな~
とも思ったが、これはあくまで観賞用。大切に終生養ってくれる飼い主さんに買われてほしい。

僕の場合は用途が違うので…。
オオグソクムシはヌタウナギの筒漁でよく揚がるとか。
昨年までは神奈川の漁師さんが水族館などに向けて販売もしていた。
その漁に同伴させていただく予定だったのだが、なかなかタイミングが合わず今夏に持ち越しに・・・

と思いきや今年からは一旦休漁に入るそうで、それも叶わなくなってしまった。

いっそ駿河湾の有名なあの船にお願いしようかな~。
深海を目指す者としてはいずれ乗らなければならないのだし。

お土産何にしよう…。

2012年12月15日 (土)

ヤシガニ

先日の沖縄旅行で見かけた光景。

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まだ小さなヤシガニが某所で結構な値段で売られていました。

ヤシガニはその身肉が美味しいので、南西諸島の各地で古くから食用に供されています。
(たまに毒をもっている個体がいて、中毒する事件もあります。)

沖縄には漁師さん以外にもヤシガニやノコギリガザミなどを捕まえては市場に持ち込み、副次的な収入にしている人がいます。
この値段を見るとなるほど、納得です。

ヤシガニは成長がとても遅いことで知られています。(食べられるサイズに育つまでに10年20年はラクにかかります。)

ということは成熟も遅く、それだけ乱獲の影響を受けやすいのです。
しかも生活史が複雑で、養殖技術も確立していません。

Photoこれくらいのサイズになると、もう僕なんかよりはるかに年上なわけで…。そう考えると食欲もそがれる気がする。

そういう事情を知っていると「そんな野生動物を捕まえて売るなんてとんでもない!」
という考えを抱きがちです。

でも僕は希少な動物の自然化での個体数と同じく、古くからその土地に根差してきた食文化も大切に保全すべきだと考えているので、とても複雑な思いでした。

現地のお年寄りにお話をうかがう限り、やはりヤシガニは次第にその数を減らしているそうです。

安直に「獲るな!」とは言いませんし、言えませんが、
この独特の食文化を後世に伝えるためにも、何らかの規制が必要であると僕は考えます。

本職の漁師さんによる海での漁と違い、漁協などが管理していないケースなのでそれも難しいのですが…。

うーん、やっぱり難しい問題です。

ちょっと固いお話でした。